Arpeggione Sonata, Lieder Arrangements: Duftschmid(Arpeggione)P.gulda(Fp)+friedrich Burgmuller

シューベルト、ブルクミュラー：アルペジョーネのための作品集

1820年代にウィーンのギター製造者ヨハン・ゲオルク・シュタウファー[1778-1853]により発明された、6弦の弦楽器「アルペジョーネ」。ギターのような24のフレットを持ちながらチェロの特性も備えており「ギター・チェロ」という別名でも呼ばれ、発明から10年間ほどは高い人気を誇りましたが、やがて歴史の中に消えてしまいました。
　このアルバムではヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として知られるドゥフトシュミットがアルペジョーネの復元楽器を使い、名作『アルペジョーネ・ソナタ』を演奏。共演がパウル・グルダで、楽器がアルペジョーネが発明されたのと同じ1824年製のグラーフのオリジナルという点も見逃せません。5つの歌曲ではその直前に歌詞の朗読を入れることで、歌の無いアルペジョーネの演奏でも楽しめるようにしています。
　ピアノ教則本の作曲家として知られるブルクミュラーの『3つの夜想曲』はギターの伴奏で演奏。こちらもアルペジョーネの発案者であるシュタウファーのオリジナル楽器を使うという徹底ぶりです。企画から演奏までこだわり抜いた1枚をお楽しみください。（輸入元情報）

【収録情報】
1. シューベルト：アルペジョーネとフォルテピアノのためのソナタ イ短調 D.821
2. 朗読…詩　ウォルター・スコット：乙女への賛歌（詩集『湖上の美人』より）
3. シューベルト：アヴェ・マリア Op.52-6, D.839
4. 朗読…詩　ルートヴィヒ・レルシュタープ：セレナード
5. シューベルト：セレナード D.957
6. 朗読…詩　ヴィルヘルム・ミュラー：おやすみ
7. シューベルト：おやすみ Op.89-1, D.911
8. 朗読…詩　マティアス・クラウディウス：死と乙女
9. シューベルト：死と乙女 Op.7-3, D.531
11. 朗読…詩　ヴィルヘルム・ミュラー：凍った涙
12. シューベルト：凍った涙 Op.89-3, D.911
13. ブルクミュラー：3つの夜想曲〜アルペジョーネとギターのための

　ロレンツ・ドゥフトシュミット（アルペジョーネ：1,3,5,7,9,12,13）
　パウル・グルダ（ハンマークラヴィーア／1824年製コンラート・グラーフ：1,3,5,7,9,12）
　ダヴィッド・ベルクミュラー（ギター／1814年製ヨハン・ゲオルク・シュタウファー、オリジナル：13）
　クリス・ピヒラー（朗読）
　ミヒャエル・ダングル（朗読）

　録音時期：2020年12月15-18日
　録音場所：オーストリア、Kunsthaus Murzzuschlag, Steiermark
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）