Books

げいしゃわるつ・いたりあの 中公文庫

Sawako Ariyoshi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122077041
ISBN 10 : 4122077044
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan

Content Description

若き日の有吉佐和子が、実際に花街を取材して書き上げた渾身の一作。
陰りを見せ始める花柳界の問題を鋭く示しながら、
当時の煌めきをユーモラスに活写した“幻の快作”が、
66年の時を経て初の文庫化!

【内容】
1950年代、東京の花街。
置屋「綾津川」の女あるじ・綾千代のもとに、
正体不明のイタリア系アメリカ人・フランチョリーニから、
芸者遊芸ブロードウェイ公演の話が舞い込んだ。
綾千代はライバル・亀千代とタッグを組み、
芸妓組合での根回しや渡航の金繰りに奔走するが、徐々に暗雲が立ち込める。
売れっ妓・千々代と花奴、
縁あってフランチョリーニの秘書となった
国際電話交換手の能村勢子とその同僚・横井新也、
日本舞踊の家元・梶川猿寿郎らが巻き起こす騒動と恋のさや当て――。
混迷を極める“ゲイシャガール・ダンシング・ティーム”は、
果たしてアメリカへ行けるのか!?

〈解説〉岩下尚史(作家・國學院大學客員教授)

【著者紹介】
有吉佐和子 : 1931年(昭和6年)和歌山市に生まれる。東京女子大学短期大学部英語科を卒業。在学中、『演劇界』の懸賞論文に応募して連続入選。同人雑誌『白痴群』を経て第十五次『新思潮』同人となる。1956年、「地唄」が文学界新人賞候補、芥川賞候補となり、その後次々に意欲作を発表。『華岡青洲の妻』により女流文学賞、『出雲の阿国』により芸術選奨文部大臣賞、日本文学大賞、婦人公論読者賞を受賞。小説家、劇作家、演出家として広く活躍した。1984年8月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    まだ花柳界がぎりぎり元気だったころのお話。社用族が野暮な遊びをすることも少なく、政財界の大物が自分の金で遊んだ時代。有吉は本作で、芸者のブロードウェイデビュー企画を軸に、のぼせ上った芸妓屋のおかみふたりと彼女たちが抱える芸妓、ブロードウェイデビューをもちかけたアメリカ人の臨時アシスタントを務めた若い女性、芸者屋がある土地の料亭、踊りの家元などの群像劇に仕立てて、それぞれの思惑を余すことなくあぶり出す。容赦ない現実もちゃんと描きつつ、それぞれしたたかに強く生き延びて、最後に地に足の着いた希望をもたせる。

  • たつや

    図書館で借りる。借りた本はハードカバーで、初版が昭和三十四年とある。日本の芸者が海外で公演をする物語。史実に基づいているのか?全て創作か?不明だが、軽快なセリフ回しと言い、当時のフジヤマガールの妖艶でいて強さが目に浮かび、痛快に読めた。面白かったです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items