SALIF KEITAのCD＆DVDは殆ど持ってます。待ちに待った新作。期待大です。益々渋くなってきて、聞く度に感動してます。早速予約します。

Salif KeitaのNou Pas Bouger が3バージョン入っています。私の好みは3曲目の旧バージョンが良い。2006と曲名に数字が入ったバージョンはラップで、Salifのよさが生かされてないと思う。音は非常に良い。

現地EMI系列MALI K7からリリースされ、フランス盤CDもリリースされる予定であったが、「政治的謀略」（？）によりお蔵入りになっていたのを日本盤でCD化。のちにドイツ盤も出たが、ジャケットがダメ。 全曲フランス人シンガーソングライターの曲をアフリカンテイストで味付けしカバー。ゲンズブールやレオ・フェレ、G.ブラッサンスらのオリジナルを超えたメッセージ性のある作風です。廃盤になる前にどうぞ！！！

どう表現すればよいのか分からないが、とにかく素晴らしいSalifの声。アコースティック楽器のみで、欧米に媚びたりしない、優しさと芯の強さを合わせ持った音楽が展開される。これは必聴だ。

ワールド・ミュージックのブームは去ってもいいものは残る。アコースティックな原点回帰というには洗練された演奏だが、サリフの声が一段とシブイ。時には韜晦さえうかがわれるが、バックコーラスの威勢の良さが対照的。じっくり聴ける好アルバム。