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霧が晴れた時 自選恐怖小説集

Sakyo Komatsu

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041308639
ISBN 10 : 4041308631
Format
Books
Publisher
Release Date
July/1993
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    小松左京の作品集です。ホラーもあり幻想的あるいはSF的な話もあるかなり凝ったアンソロジーでした。かなり昔に読んだ覚えのある作品も出てきました。有名な「くだんのはは」は何度読んでも気もち悪さを感じます。また「秘密(タブ)」や「黄色い泉」も何とも言えない感じです。「保護鳥」はかなり怖い感じです。表題作は有名な船の事件を逆手に取った感じです。

  • ehirano1

    「くだんのはは」について。確かにホラーなのですが、むしろ哀しいという印象が強いです。また、戦争末期の背景が本筋を際立たせていて巧いなぁと思いました。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    人生と心を狂わせる戦争への作者の怒りが込められているのが「くだんのはは」と「召集令状」だと思う。前者は軍国少年が終戦に至るまでに心が荒んでいく様子が当時の生活と同時に展開される。また、件の恩恵を受けられるのは他者を虐げる形で栄えてきた者であるというルールに震える。後者は戦争を知らない世代から馬鹿にされ、虐げられてきた父の最期に絶句。『キンドレッド』、『ゲッペルスと私』などのように「自分が当時の人間だったら現状への抵抗はできるのか」という問いが導くのは、自己不信。それを知らぬ者への最悪の復讐ともいえよう。

  • 眠る山猫屋

    感心しかない。それくらい素晴らしい作品集だ。1960年代からの十年間に書かれたものだが、少しも色褪せず面白い。分かり易く読み進められるし、内容もシャープだ。背筋がゾクゾクする物語、心を幽世に引き込まれるような感触。凄い。最近の読書体験とは水準が違うとさえ感じた。SFテイストも多かったが、不安感に日常が揺らぐような完成度の非常に高い短編集だった。小松左京恐るべし。

  • keroppi

    【オール・ハロウズ・イヴ(All Hallow's Eve)Horror読書会'25】イベントの終了に間に合うかなと思ってたけど、ギリギリハロウィンに読了。小松左京の傑作ホラー短編集。名作「くだんのはは」を含め、どれもゾクっとしたり、奇妙な世界に迷い込んだり、この読ませる力はさすがだなと思う。戦争の影や、高度成長期の闇も見えてくる。そして、不安感にあふれた人の心をしっかり描いている。

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