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小松左京セレクション 1 河出文庫

Sakyo Komatsu

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309411149
ISBN 10 : 4309411142
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

小松左京生誕80年記念/追悼出版。代表的短編、長編の抜粋、エッセイ、論文を自在に編集し、
SF作家であり思想家であった小松左京の新たな姿に迫る、画期的な傑作選。第一弾のテーマは「日本」。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    東浩紀編の日本をテーマとした小松左京作品集。8月15日が近づき、「地には平和を」「戦争はなかった」を読み返したくなったのだ。8月15日に戦争が終わっていない世界を描いた「地には平和を」。戦争の記憶が消えている世界を描いた「戦争をなかった」。あの悲惨な戦争の記憶がない人々が増えてきている現実を見通していたかのような作品だ。だから、主人公の「戦争はあったんだ」と叫ぶ姿が胸に迫ってくる。他の作品も小松左京の日本への思いが詰まっていて引き込まれた。「日本沈没」はエピローグのみを収録。また読み返したくなった。

  • bura

    小松左京が読みたくなって。セレクションの1「日本」を図書館で借りる。初期の小松左京はエネルギッシュであり、SFなれど多分に思想的である。「地には平和を」「戦争はなかった」には戦後日本への懐疑が感じられる。「御先祖様万歳」には当時のSFユーモアの王道があり、嬉しい。一番読みたかったのは「物体O」この日本を跨ぐ巨大な物体の壮大なスケール感は、まさに日本沈没の前章と言える作品だと思える。うーん、小松左京はいつ読んでもワクワクするなあ。

  • イプシロン

    「日本」という副題を実に見事に浮き上がらせるセレクション。学生時代に齧りつくように小松作品を読んだため、編者・東浩紀の小松への強い傾倒からくる作品選択に共感できた。戦後の高度経済成長はある種の幻想ではないのか? 日本と日本人とは何か? を問う作品群はどれも圧倒的で色褪せていない。過去へと時間旅行できたとしても、時間の流れやその結果は変えられない。運命論を肯定する思想の底には、すべての運命を見極められないがゆえの人間の悲哀に満ちている。自分の世界にしか生きられない個人は、他人の人生を左右できないのである。

  • まえすとろ

    数ある小松左京作品の中で「日本」をテーマに置いた傑作、名作を再録または抜粋した作品集。編集の東浩紀は自他共に認める小松左京の大ファン。小松左京最高傑作の誉れも高い『果てしなき流れの果てに』の≪草案≫でもあり、長らく絶版だった『地には平和を』、和製「タイムトンネル」を題材にしたSFコメディの傑作『ご先祖様万歳!』、長編小説『果てしなき流れの果てに』からのスピンオフストーリーであり、小松作品にしては珍しいSFラブファンタジーの短編『お糸』の再録は非常に嬉しい。↓

  • あきあかね

     今まであまりSFは読んで来なかったけれど、NHKの『100分de名著』の小松左京の特集で、その世界観の広大さに惹かれ手に取った。 この選集のテーマは「日本」。戦後、高度成長を経て経済大国になった日本社会、そこに生きる日本人を当たり前のものとして捉えず、新たな視点から光を当て、読み手に疑問を呈する。その問いかけをより強調し直截に行うために、SFという「舞台装置」が用いられているように感じられる。 著名な長編小説『日本沈没』はエピローグ部分のみが載っているが、竜に見立てた日本列島が海中に飲み込まれてゆく⇒

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