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銀の海 金の大地 9 集英社オレンジ文庫

Saeko Himuro

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784086806572
ISBN 10 : 4086806576
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

余命わずかな母・御影に安らかな死を迎えさせようと、真秀は真澄と共に母を連れて、ついに佐保を訪れる。それは次期首長である佐保彦が認めたことではあったが、予言された「滅びの子」が現われたことに、佐保の人々は畏れおののいて……?

そんななか、佐保彦の妹・佐保姫だけは、真秀たち母子にいたわりの心を寄せ、真秀たちが滞在する春日の狩屋を望む地へ、兄に願い幾たびも訪れていた。
瓜二つの容姿を持つ、佐保姫と真秀。
真秀は、佐保彦が己を助けてくれたのは、自分を助けたかったのではなく、妹に似ていたからだろうと、あえて佐保彦を怒らせる激しい言葉を放ってしまう。こみあげてくる思いがなんなのか、真秀自身にもわからないままに。

そんな時、伊久米の大王が、妻問い先の山背・荏名津で中毒(どくあたり)するという事件が起こり、佐保彦は、若首長として難しい決断を迫られることになってしまうのだが……!?

さらには混乱のなか佐保姫が何者かに攫われ、佐保から忽然と姿を消した。
次々と襲う禍事は、佐保を陥れようとする何者かの企みなのか?
佐保の命運は、若首長となる佐保彦に託されて……。

巻末解説:三宅香帆

【著者紹介】
氷室冴子 : ’57年北海道岩見沢市生まれ。’77年『さようならアルルカン』で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞、作家デビュー。80年代から90年代にかけコバルト文庫の看板作家として活躍、一時代を築き上げる。2008年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    余命わずかな母・御影に安らかな死を迎えさせようと、真澄と共に母を連れて佐保を訪れる真秀。予言された「滅びの子」が現われたことに佐保の人々が畏れおののく第9弾。真秀たち母子にいたわりの心を寄せ、真秀たちの下へ幾たびも訪れる妹・佐保姫。自分と瓜二つの容姿を持つ佐保姫に真秀が複雑な想いを抱く中で起きた、伊久米の大王が妻問い先の山背・荏名津で中毒する事件。それにより佐保彦は若首長として難しい政治判断を迫られ、佐保姫も何者かに攫われる急展開でしたけど、ままならない葛藤を抱える真秀を諭す真澄の優しさが印象的でしたね。

  • ぐうぐう

    「でも、あたしが佐保姫に似てるんじゃないわ。佐保姫が、真秀に似てるのよ。あたしはちゃんと生きてきたわ。一日も気を抜かず、生きるために生きてきた。あたしは佐保姫の影じゃない。身代わりじゃない」滅びの子と言われ、影と言われ、女性だからと蔑まれ、何者にもなれずに迷い、憤る真秀。それでいて、(あたしはきっと、人を愛しむ心を無くしてしまったんだ)と不安に陥る。そんな真秀の弱さは、あるいは優しさは、だからこそいつか強さへと変わるはず。強者とは、弱さや優しさを知らずして成れないからだ。

  • mikky

    物語もいよいよクライマックスに差しかかり、これまで他国の人間を一切受け入れなかった佐保が否が応でも受け入れざるを得ない罠がしかけられる。 霊力を持ち、母と兄を守るためひとりで立ち続ける真秀。リアルタイムで読んだとき、彼女と年の変わらない私はその凜とした姿に言い知れないほど惹かれた。でも、30年が経ち、母となって娘を持つ私には、そんなふうにひとりで戦うことを強いられる真秀がただただ痛々しかった。『あたしは誰の前にも跪かないのよ』とさみしそうに笑いながら告げる彼女は、まだたった15歳なのだ。つい涙が溢れた。

  • 栗山いなり

    真秀とその周囲の人々の身に起こる波乱を描いた和風ファンタジー小説シリーズ第9巻。最初の頃とはずいぶん遠い所に来てしまったなぁって感想が出てくるほど色々と変わっているのを実感できる巻だった

  • 色素薄い系

    真秀を中心として色々と動いていく世界。でも真秀がいなくても大きく動くタイミングであったのかもしれない。佐保姫が真秀と勘違いされた事で受けた仕打ち、身分によりこれほど扱いが変わると知った彼女はこれからどうするのだろう。ここに来て乎知手というちょっと癒し系な神人が出た来たのに救われたけど彼は彼で能力的に短命そうなのが…

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