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陽だまりの昭和

Saburou Kawamoto

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560091500
ISBN 10 : 4560091501
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

昭和100年記念出版! 今では語られなくなった昭和の庶民の暮しの温もり、女性たちの輝き、失われた風景を、映画や小説の場面から浮かび上がらせる。

【著者紹介】
川本三郎 : 1944年(昭和19年)東京生まれ。評論家。著書『大正幻影』(サントリー学芸賞)、『荷風と東京『断腸亭日乗』私註』(読売文学賞)、『林芙美子の昭和』(毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞)、『白秋望景』(伊藤整文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「傘を持ってお迎え」「バスの車掌さん」「鼻緒のすげ替え」「アルマイトの弁当箱」など、昭和風俗としての懐かしいテーマが並ぶ。それぞれのテーマに対して、川本さんは、映画と文学を手掛かりに、思い出を語る。私は映画は全く分からないけれど、「鉛筆」と言えば「風の又三郎」、「アドバルーン」と言えば「つゆのあとさき」、「合唱」と言えば「細雪」などの文学の連想は楽しい。あとがきで「東京オリンピックの頃に、小市民の暮しが大きく変わって、「昭和」が次々と消えていった」とある。昭和の陽だまりは、その頃までだったのかもしれない。

  • kinkin

    昭和39年頃までの、生活や文化、物など当時の世相を写した日本映画の1シーンとともに解説している。小津安二郎や成瀬巳喜男、松山善三ほか、有名な監督の映画にも多くの昭和を見つけることができる。井戸、銭湯、バスの車掌、 肥後守で削る鉛筆、アドバルーンほとんど今では見かけなくなった。新婚旅行も当時は一泊か二泊で近場だったことなど。私がまだ生まれていなかったけれど。まだ終戦後の混乱がある程度残っていた頃なのだろう。ガリ版についても言及されていた。藁半紙のガリ版で印刷されたテスト用紙が懐かしい。図書館本

  • 阿部義彦

    言語学、翻訳等が本業の白水社から「昭和百年記念」として、評論家の川本三郎さんの連載に加筆して文学、映画の中から失われた昭和の風景を活写します。煉炭豆炭炬燵→自分も炭団をおこしましたよ!子供の仕事でした。オルガン→中学では教室に一台づつ有りました。ガリ版→抜き打ちテストはワラ半紙にガリ版でした。その他、川遊び、原っぱでの野球、銭湯、バスの車掌、など。私の時代にはもう無かったのは、雨ふりでの傘を持ってのお迎えですね。駅にタクシー乗り場も無かった頃ですが、歌では『蛇の目でお迎え〜』で染み込んでますよね!原風景

  • tetsubun1000mg

    文章が読みやすくて、厚い本だが最後まで読み進めてしまいました。 筆者は80歳だそうなので年代は少々違うのだが文学、映画などの知識と資料のボリュームはすごすぎ。 大正から昭和39年の話なのでテレビや映画でしか見たことない事も出てくるが井戸、バスの車掌、アドバルーンなど見たことが有るものや看板だけで入ったことがない歌声喫茶など面白かった。 読メデータを調べるとこれまで筆者の作品は「それぞれの東京」「時には映画の話」「すごいトシヨリ散歩」など7冊目になっていた。 読みやすくて馴染んでいるはずですね。

  • ビーグル犬大吉

    昭和の事象を主に映画などで解説したエッセイ。古い映画や名前しか知らない俳優ばかりで付いていけなかった。野良犬は私もポチと名付けた。子供の頃見掛けたバスの車掌、ミシン、小刀も今は昔。デパート屋上には遊園地があったし、大食堂で食べたお子様ランチも懐かしい。アドバルーンはギリギリ見たことがある気がするが、紙芝居は小学生の頃一度だけ来た。ガリ版は小学校の定番だった。夜行列車は旅費を浮かせるために大学生の頃よく乗ったが、昭和の頃に流行ったものがどんどんなくなっていくのは寂しい。今行けるのは銭湯くらいかもしれない。

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