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Skmt 坂本龍一とは誰か ちくま文庫

Ryuichi Sakamoto

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480433077
ISBN 10 : 4480433074
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

坂本龍一は、何を感じ、どのように時代をとらえ、どこへ行こうとしているのか?彼の感受性にぶつかるのは何であり、時事性がどのように創作へと彫琢されるのか?インタビューの達人として知られる独特編集者・後藤繁雄とともに、坂本の思考の系統樹をたどり、「時代」に解消されない独創性の秘密にせまる。『skmt』『skmt2』を合本した「予見」の書。

目次 : skmt1(計画/この本はどのようにして書かれ、つくられるのか?/ というのは…/ skmtについてのいくつかのことがら/ 問いと答え/ 根拠なし ほか)/ skmt2(計画ヴァージョン2/この本はどのようにして書かれ、つくられるのか?/ 世紀末から新世紀へ1(DISCとBOOK)/ 世紀末から新世紀へ2/ アメリカという幻想の終わり/ 帝国からの避難 ほか)

【著者紹介】
坂本龍一 : 音楽家。1952年生まれ。1983年、YMO散開後、ソロ活動へ。『ラスト・エンペラー』でアカデミー賞作曲賞受賞

後藤繁雄 : 編集者。1954年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 踊る猫

    20世紀末からミレニアムを経て、9.11同時多発テロからイラク戦争へと時代は大きく揺れた。そんな時代にあって、坂本龍一は一見するとその言葉において過度に一貫性を保ち続けること(アイデンティティを守る軛から解放されて自由に「スキゾ」的に逃げ回ること)を求めているようで、実はほんとうに愚直にそうした政治状況と対峙して自作にその影響を取り入れようとしていることがわかる。そうした矛盾した、それゆえにより人間らしい姿勢は彼が垣間見せる優しさ、あるいはヒューマニズムからくるものなのだろうと思った。それゆえの弱さもある

  • 踊る猫

    ミュージシャン? アクティヴィスト? 知識人? はたまたただのお調子者? 20世紀末と9.11以後という二度にわたって刊行された『skmt』で展開される坂本龍一をめぐる記録は、必ずしも明確な坂本龍一像をこちらに見せてはくれない。鵺のような男、食えない独りのトリックスターをそのまま忠実に、どんな作為もなく表してみせる。その意味ではエイフェックス・ツインの姿に近い……というのはいつもながら私の誤読なのだが、その散漫さの強度においては凄い。坂本龍一はソロではなく、パートナーが傍に居た方が実力を発揮出来るのかも?

  • 踊る猫

    のっけから毒を吐くと、子どもっぽさを感じる。過去の自分とこれからの自分のつながりに一貫性を持たせず、好き勝手に振る舞う態度。自分の中の形にならないアモルファスな思念を、そのままで保ち続ける態度(言語化して話したり書いたりすることの暴力性に自覚的であること)。むろんこれは彼の真摯さの現れでもあるのかなとも、皮肉など交えずに思う。あらかじめ出来上がった意見をどんな場でも機械的に再生するアーティストの多い中、彼は果敢に世界に己を晒しミスすることをも恐れない。だからこそヒットもミスもたくさん生み出せるのかなと思う

  • 踊る猫

    エゴがあるのかないのかわからない。自分の中にあるべき「表現したいこと」「動機」といったものを信じず、柔軟に外部にあるデバイス(?)に自分自身を適応させて、自己を外に開いて自分を表現しようとする。そこから見えてくるのは自分を空っぽの容器にしてあらゆるものをフィルター/プリズムのように通して変光させようとする姿勢ではないか。この本で見られる坂本龍一は疑いようのないインテリだが、しかし彼の言葉がどこか上滑りしている印象を感じるのもその「存在としての空虚」から来るのだろう。それゆえに彼の言葉はどこか嘘くさく面白い

  • 踊る猫

    坂本龍一は常に動き続ける。物理的に様々な土地を旅するミュージシャンでもあるし、彼の中で多彩なアイデアが湧き出るままに一貫性を守ることを犠牲にしてでも自分を変え続ける。自分自身に忠実に、自分の一貫性を守ろうとする姿勢とそうしたコロコロとアイデンティティを変えて冒険し続ける姿勢が堂々と共存しているところが彼のパーソナリティの面白さであるだろう。あるいは、彼は(古臭い言葉ではあるが)未だに「スキゾ・キッド」なのかもしれない。私自身、自分の鈍重さに悩んでいた時に読んだからか、彼の自分に正直過ぎる姿勢を眩しく思った

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