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自選作品集 わたしの人形は良い人形 文春文庫

Ryoko Yamagishi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167923365
ISBN 10 : 416792336X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

少女漫画界のレジェンド、山岸凉子の“最恐”ホラー、令和に降臨。

山岸作品の中でも、トラウマ級の恐怖と言われる伝説的な作品がある。
それが表題作「わたしの人形は良い人形」だ。

昭和21年。初子という少女が交通事故で死んだ。
葬儀では副葬品として立派な市松人形が添えられたが、
その人形は初子と一緒に焼かれないまま箪笥に仕舞われることになる。
長い時を経て、今、呪いの人形が背後から忍び寄ってくる‥‥。
ラストの1ページが、読む者を更なる恐怖に突き落とす!

「こんな恐ろしい話、ほかにない」──三宅香帆

収録作はほかに、
クラスメイトにも馴染めず孤独と不満を募らせる地味な女子高生が学校である日突然、美しい少女に話しかけられる「八百比丘尼」
家々に火が灯る日暮れ時。歩いても歩いても家に辿り着けないその訳に戦慄する「化野の‥‥」 
両親の離婚でN市のとある学校に転校した少女を襲う怪奇現象を描いた「千引の石」



【著者紹介】
山岸凉子 : 9月24日、北海道札幌市生まれ。1969年「レフトアンドライト」でデビュー。後に「花の24年組」と言われる漫画家のひとりとなる。1983年「日出処の天子」で第7回講談社漫画賞、2007年「テレプシコーラ/舞姫」で第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。幅広い作風であらゆる世代から絶大な人気を誇る少女漫画界のレジェンド(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 陽子

    表紙に惹かれて手に取った。なんて久しぶりの山岸作品、短編4話。かなり昔に描かれた作品だが、怖い。得体の知れない怖さ。何か別世界に彷徨っているような感覚になった「化野の‥」は、だんだんと状況が把握されていく。確かにもしかしたら、そうなったら、そんな感じかも?(ネタバレになるからあまり語れない)。表題作は、時を経ても追いかけてくる怖さ。余韻が、ね。目に見えない人間の「念」の怖さがテーマかな。独特の雰囲気の山岸ワールドを改めて思い出しました。小説本の括りですが、漫画です。

  • 青いうさぎ号

    怖かった。4遍のマンガ。呪いの人形なんて古典的だけど、自分も家族も市松人形を持っていなくてよかったと思った。SFっぽい『八百比丘尼』もいるし、自分の居場所が『化野の…』だとわかってない人?もいるし、タイムリーに戦時中の被害者の話(『千引きの石』)もあるし…。いつの時代でも怖い。思わず3回も読んでしまった😱文庫本のお楽しみ・解説は三宅香帆さん。かなりのファンらしく「弱さを受け入れ、ときに揺らぐ感情を無視しないことの価値を、私は山岸作品を読むたび、知る」。理論的!1990年前後の作品が第一版で発行される、凄い

  • 阿部義彦

    文春文庫より出てる、山岸凉子さんの自選作品集。過去に同文庫ビジュアルで読了。その感想をそのままに投稿。→全4編のうち『ネジの叫び』だけ、絵柄が全然違うと思ったら、これだけ他のより10年前の発表でした。わたなべまさこさんみたいな絵柄で丸で別人の様でした。今回収録されたのは、裏に霊的な根拠があるものばかりだったので怖いとは言えあっちの世界に原因があると納得できるので分かりやすい。彼女の怖さは『天人唐草』や『夜叉御前』みたく人間そのもの自体の存在が地獄みたいなオカルトが絡まないものが最大級に怖いのだと思う。

  • しばこ

    表題作が読みたかったので、新刊で出たので早速読みました。 執着は、生きている時もだけど、死んでもなお残ってしまうのは怖い。気をつけよう。どうしようもないけど。

  • マドリン

    安定の怖さ。一気に読むと夜眠れなくなりそうで、ちょこちょこ読んで楽しみました。

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