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日出処の天子 完全版 1 Mfコミックス・ダヴィンチシリーズ

Ryoko Yamagishi

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040682648
ISBN 10 : 4040682645
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2011
Japan

Product Description

飛鳥時代、蘇我氏の後継者たる14歳の蘇我毛人(そがのえみし)は、ある日、池のほとりで10歳の少年往年、厩戸王子(うまやどのおうじ)と出会う。毛人と厩戸、ふたりの激動の物語が今始まる。過去一度もコミックスに収録されてこなかった貴重なカラー原稿、予告カット原稿などを完全再現。山岸凉子の最高傑作がついに〈完全版〉として復刻!

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「24年組」の一人、山岸凉子の代表作の一つ...

投稿日:2019/01/12 (土)

「24年組」の一人、山岸凉子の代表作の一つ。雑誌連載初回から読んでいたが、絵柄といい、内容といい、かなりショッキングだった。 ストーリーはある程度、史実に基づいている。主人公は後の聖徳太子である厩戸王子と蘇我毛人。毛人は、王子の類まれなる能力や容貌にあこがれを持ち、王子は、毛人が自分を深く理解してくれるがゆえに心を許す。王子の思いは“愛”に変わるものの…。 伝説的な部分の多い厩戸王子を超能力者、同性愛者として描くことで、理解されない者の苦しさ、報われない愛に心を痛める姿を強く印象付けている。発表から30年を経ているが、古びない作品である。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • buchipanda3

    漫画本編は再読だけれど完全版は初読み。巻頭のカラー絵からして思わずおぉとなる。そのまま気持ちを高めながらページをめくり続け最後まであっという間に。細かい内容は結構忘れていたので改めて面白く読めた。古代というあまり馴染みのない時代を背景とした物語が読み応え十分。そして何より厩戸王子の蠱惑的な魅力に惹き付けられる。蘇我毛人が王子と何度かに分けて出会うシーンがやはり印象的。読み手は毛人と同じようにそれからずっと王子の美しく妖しげで鋭利な所作や表情に翻弄されてしまうのだ。そんな二人の薔薇の扉絵に思わずクスッと。

  • ぶち

    読友さん大絶賛の『日出処の天子』。長い間積読状態でしたが、第1巻を読んでみました。聖徳太子が少年から摂政になっていく過程を描いたコミックだという知識はありましたが、もうビックリです。すごいです。同性愛、近親相姦、ジェンダー問題、超能力、神道、仏教……なんでもありのテンコ盛りです。単なる歴史コミックじゃありません。厩戸王子(聖徳太子)の美しい表情にかくされた心の内面が、繊細で綺麗なタッチで描かれます。完全版の章扉に挿しこまれたイラストの美しいこと... まだ1巻目ですが、すでに嵌ってしまっています。

  • アキ

    山岸涼子の描く、美しく妖艶な厩戸王子のまばゆいばかりのカラーの絵だけでもこの漫画を購入する価値がある。蘇我毛人からみた厩戸王子。この世に下生した弥勒菩薩の如き弥勒仙花。人知を超えた知性と予知能力を備え、人を寄せ付けない雰囲気を持つが、ふと弱さと儚さを見せる王子に惹かれる毛人との関係に胸が高鳴る。1980年代大学生の頃、この漫画の世界に浸り斑鳩の里を駆け巡り、夢殿の弥勒菩薩半跏思惟像に魅せられた記憶が昨日のことのように蘇る。これは永久保存版になります。

  • 南北

    本作は厩戸皇子を孤高の少年として描いた作品ではないだろうか。何やら不思議な力を持っているようだし、母親とは気持ちが通い合っていないなど、容易に感情移入させてくれない。古代史についてもかなり調べて書いているのがわかるし、それがまた山岸凉子先生の絵の迫力と相まって不思議な世界を作り出している。蘇我毛人(えみし)には多少親しみを感じているようなので、そこが物語を理解する入り口になりそうだが、まだ見えてくるものはあまりないので、続きを読みたくなってくる。

  • 井月 奎(いづき けい)

    私にとって芸術家の至高は泉鏡花なのです。闇の向こうのにじむ光に七色が含まれている、その物語を書く彼の筆は墨と一緒に神羅万象が含まれているに違いありません。その泉鏡花はたぶん折口信夫の『死者の書』を読んでいません。昭和十四年に亡くなっている鏡花ですから、同年に発表されたかの書を読んではいないと思うのです。実に惜しいことです。きっと鏡花は膝を叩いて喜んだ後に、その膝を強くつかみ悔しがったと思うのです。なにが言いたいのかというと、鏡花と折口信夫にこの奇蹟のような漫画を読んでもらいたかった、そう言いたいのです。

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