Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• starbro

  読了日：2025/09/19

  朝井 リョウは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 著者15周年記念作品は、押し活家族小説でした。新興宗教も押し活も同類、資金力があって洗脳が続いている限り、幸福感は継続するんでしょうね。どちらかが途切れると地獄が待っています（笑） https://info.nikkeibp.co.jp/books/campaign/121045/

• yuuguren

  読了日：2025/10/30

  ファンダムや推しとは全く無縁なのでついていけるだろうかなどと思いつつも、朝井リョウの一点で手に取った。結果は大いに楽しめて大満足。特別戦略室の国見がファンダムを分析する口調がシレっとしているものの馬鹿にしているようで面白い。随所に著者が世相を言語化する技巧の素晴らしさがちりばめられ、また構成として主人公の３人が最後に交錯するクライマックスはありがちだが期待通り。しかし澄香のパートでは知らない単語が頻出するので、スマホ首っ引きの必要があったのが唯一の難点だった。

• まちゃ

  読了日：2025/11/20

  ファンダム経済を仕掛ける者、のめり込む者、かつてのめり込んでいた者の視点から推し活を題材にチャーチマーケティングの功罪を炙り出した物語。“物語”に熱狂して視野狭窄に陥る危険性への警鐘。幸せとは何なんだろう、と考えさせられました。

• やっちゃん

  読了日：2025/11/02

  朝井リョウの現代人への解析度が高すぎる、その言語化能力の高さに驚く。最近のプロモーションは宗教、ファン一律ではなく取れるところからは容赦なく摂るよね。ネット界隈で話題の人達の思考がよくわかって面白い。現代を生き抜くのは妄信からの没入。自分は？自分自身を使い切れているのか？凄い小説だった。

• 道楽モン

  読了日：2025/10/21

  朝井リョウを取り立てて評価している訳では無いが、何故か新刊を見ると買って読んでしまう。まあ、若い世代から眺める実社会のリアルを器用に作品化しており、興味深く読めるというのが理由のひとつなのだろう。『桐島、部活やめるってよ』は特にお気に入りだ。新聞連載から誕生した本作は、彼のキャリアにおける挑戦作であった筈だ。推し活やアイドル業界という社会現象を取り上げ、その構造や深層心理を小説として完成させた手腕は見事であるが、惜しむらくは被写体深度が浅く表層的な解釈に始終している点。テーマに対してベタな筋書きが残念だ。

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