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マナ・タブー・供犠 英国初期人類学宗教論集 シリーズ 宗教学再考

Robert Ranulph Marett

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336071118
ISBN 10 : 433607111X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan

Content Description

ヴィクトリア時代が開く宗教への扉。世界経済の覇者となった英国に、植民地支配を背景にもたらされた非ヨーロッパ圏からの情報。厖大な事象の分類と比較は新たな学問分野を生みだし、「マナ」「タブー」「供犠」といった主題は進化論的発想と結びついて、宗教の起源=本質が議論された。現代の宗教研究の基礎となる諸概念の再考を期して、英国初期人類学者たちの最重要宗教論を集成する。

目次 : 「供犠」(『ブリタニカ百科事典』の項目)(W・ロバートソン・スミス)/ 「タブー」「トーテミズム」(『ブリタニカ百科事典』の項目)(J・G・フレイザー)(タブー/ トーテミズム)/ 『メラネシア人―その人類学的・民俗学的研究』(抄)(R・H・コドリントン)(宗教/ 呪術)/ 『宗教への閾』(R・R・マレット)(プレアニミズム的宗教/ 呪文から祈りへ/ タブーは消極的呪術か/ マナの概念/ 比較宗教学の社会学的展望/ 野蛮の最高存在とブルローラー/ 謙遜の誕生/ 先史時代の聖所にて)

【著者紹介】
ロバート・レナルフ・マレット : 1866‐1943。1866年英国ジャージー島生まれ。オックスフォード大学のベリオールカレッジで古哲学、哲学、倫理学を学び、1891年には同大学エクセターカレッジにフェローとして在籍。1910年にオックスフォード大学で人類学の教授に準ずる職をタイラーから引き継いだのちは、同大学における社会人類学の設立に尽力した。その研究においてはプレアニミズムやアニマティズム、マナの概念を提示することによってタイラーの宗教起源論を修正するとともに、とりわけ宗教の感情的側面に着目し、心理学的視点を重視した

ジェームズ・ジョージ・フレイザー : 1854‐1941。1854年スコットランド・グラスゴー生まれ。1874年、ケンブリッジ大学トリニティカレッジで学んだあと、特別研究員となる。その後、古典研究と人類学に関する研究を深め、1890年『金枝篇』初版出版。1908年リヴァプール大学の社会人類学の教授に就任するも一年で退職。1914年ナイト爵受勲。1920年英国学士院会員に選出。『金枝篇』は、人類学の書物として異例なほど広く読まれ、20世紀の文化に多大な影響を与えた

ウィリアム・ロバートソン・スミス : 1846‐1894。1846年スコットランド・アバディーン生まれ。アバディーン大学、エジンバラ大学で数学や古典語、聖書研究を学んだあと、ボン大学、ゲッティンゲン大学に留学し、高等批評を学ぶ。1870年、アバディーンの自由教会カレッジの教授に就任。異端の疑いで告発され、『ブリタニカ百科事典』の記事により、失職。以後、同事典の編集・執筆に携わる。1883年ケンブリッジ大学講師、1886年同大学図書館員に就任。聖書研究に比較宗教学的な方法と人類学的な知見を持ち込み、その供犠論はフランス社会学やフレイザー、フロイトらに影響を与えた

ロバート・ヘンリー・コドリントン : 1830‐1922。1830年イングランド・ロートン生まれ。英国国教会の司祭の次男で、オックスフォードのウォダムカレッジで学んだのち、1855年に叙階。南太平洋地域を担当する宣教師に任命されてニュージーランドへ移住し、メラネシアでの宣教活動に従事。長年にわたりメラネシアの社会や宗教などに関する調査活動を行ない、多くの人類学的な知見をヨーロッパにもたらすが、特に彼によって伝えられた「マナ」概念は初期の人類学、宗教学に大きな影響を与えた

江川純一 : 2008年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。明治学院大学国際学部付属研究所研究員、桐朋学園大学非常勤講師

山〓亮 : 1986年東北大学大学院文学研究科博士課程中退。島根大学人間科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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