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不完全なレンズで 回想と肖像

Robert Doisneau

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784901477765
ISBN 10 : 4901477765
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

稀有な被写体をめぐる貴重な思い出話であると同時に、ひとつの散文作品にもなっているドアノーの文章。パリを愛し、パリに愛された写真家の言葉のスナップショット。街と人、写真をめぐる30話。

【著者紹介】
ロベール・ドアノー : 1912年、パリ南郊のジャンティイで生まれ、その後を同じパリ郊外のモンルージュですごした。リトグラフの工房に勤めたのち、1931年、写真家に転向。1934年から約5年間、ルノー社の専属して広告・工業写真を担当する。第2次世界大戦中には、レジスタンスに加わる。1946年にラフォ通信社に参加し、その後、1949年に初の写真集『パリ郊外』(La banlieue de Paris)を作家ブレーズ・サンドラールの文章を添えて刊行

堀江敏幸 : 1964年生まれ。作家、仏文学者。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    先月、ロベール・ドアノーの写真集を見て、他の本も見たくなり、図書館に予約した。この本は、写真集ではなく、ドアノーの回想による文。回想と言っても、まるで銀盤に焼き付けられた記憶のように、断片的で、感覚的。被写体となる詩人や画家や作家やパリの風景が、その時受けた感覚のまま綴られる。説明を読まなければ、それが誰かすら分からない。しかし、惹きつけられる。その人が誰か分からない写真に惹きつけられるように。

  • ほよじー

    ★★★フランスの写真家ドアノーの原動力は好奇心、不服従の精神、そして魅了される力。洞察力に満ちた感覚で日常に潜むドラマを作品に残している(例えばパリ市庁舎前のキスなど)。頑固で不器用でややひねくれたユーモアのある彼の話し言葉のような自伝(すこし難解ではあるが)を読むことができることは大きい。彼が写真を撮るに際して影響を受けたのは詩人だった。きみが《写真を撮る》って動詞を活用するときは、いつだってレンズの半過去形でなんだ(ジャック・プレヴェール)。

  • ネロリ

    ドアノー自身による回顧録。レジスタンス運動、写真の立場、友人たち、時勢、写真の商品化や抽象化などについて。特に興味深かったのは、ブラック、レジェ、ピカソ、ブランクーシ、などの撮影の仕事。彼らの自宅を訪ね、撮影の許可を貰おうとするのだけど、一筋縄ではいかない。画家たちの個性が見えた。言葉たち。「身体の曲がった人々がその店に入り、まっすぐになって出て来る。イメージの盗人には見逃せない細部だ。」「ぶらつきは孤独な悪徳である。」パリの街を歩いて待ち続けた観察者。翻訳は堀江敏幸氏。

  • あくび虫

    馴染みのない固有名詞が多すぎるのと、今一つ入ってこないでんぐり返し気味なアイロニーで始終煙に巻かれている気分でしたが、なんとなくお洒落で嫌いじゃなかったです。

  • Koki Miyachi

    ロベルト・ドアノーのエッセイ集。掲載された写真は、大好きなドアノーの写真なので、もちろん最高なのだが、翻訳が全く合わなかった。違和感を感じるあまり頭に全く入らず。定評ある翻訳者だと思ったのだが。。。

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