Books

オーラの発表会 集英社文庫

Risa Wataya

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087446609
ISBN 10 : 4087446603
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan

Content Description

「人を好きになる気持ちが分からないんです」

大学一年生の海松子(みるこ)は、対人関係が苦手。
お洒落や恋には興味なし。特技は脳内で他人に(ちょっと失礼な)あだ名をつけることで、口臭から相手が食べたものを当てる能力を磨き中。
友達は、人の髪型や服を真似する「まね師」の萌音(もね)だけ。
人を好きになる気持ちもわからないのに、幼馴染とイケメン社会人から好意を寄せられていて!?

「あんまり群れないから一匹狼系なんだと思ってた」「片井さんておもしろいね」「もし良かったらまた会ってください」「しばらくは彼氏作らないでいて」「順調にやらかしてるね」
――「で、あんたはさ、高校卒業と大学入学の間に、いったい何があったの?」

風変わりな女子大学生が主人公で、綿矢りさワールド全開!
周りとうまくやりたいのにやれない主人公の、不器用で愛おしい恋愛未満小説。


【著者プロフィール】
綿矢りさ(わたや・りさ)
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。
2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。
2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞。
2020年『生のみ生のままで』(上・下)で第26回島清恋愛文学賞を受賞。

【著者紹介】
綿矢りさ : 1984年、京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。高校在学中の2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞し、デビュー。04年『蹴りたい背中』で第130回芥川龍之介賞、12年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞、20年『生のみ生のままで』で第26回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • piro

    人付き合いが苦手な大学生・海松子の、青春小説とも恋愛小説とも言えない風変わりな成長物語。淡々と我が道を行く海松子と、カメレオンの様に誰かを真似る事がアイデンティティの萌音。正直言って海松子のキャラが突飛過ぎてストーリーに入り込めませんでしたが、最後は寒風の中でポッと暖かさを感じた作品でした。解説では「カリカチュアライズ」と表現されている手法で語られる物語は、何かと批判的な世の中にあって、他者への肯定的な眼差しの大切さを浮き彫りにしてくれる。そして、島の祭りの花火を「無邪気」と描写する感性が素晴らしい。

  • エドワード

    大学生になった海松子(みるこ)は、実家が近いにもかかわらず大学の前のアパートに住まわされる。学生食堂、塾のアルバイト、懐かしい学生生活だ。裏表紙に「海松子は対人関係が苦手」と書いてあるけれど、そうでもない。高校の同級生、萌音と奏樹、クラスメイトとも普通に話している。海松子は一人が苦にならないのだ。大学教授の父親の教え子・諏訪が交際を申し込み、奏樹も好きだという。モテモテだ。でも距離を置く彼女がいい。「私も人付き合いが苦手で、独り暮らしさせたのも他人と接する機会を増やすためだったのだよ」という父親が優しい。

  • Shun

    世間の”普通”とずれた感性を持つ女の子が主人公。周りの友達から「あの子はちょっとおかしい」と思われ、いじめの雰囲気になっていた時もあったが当の本人は自覚すら持っていなかった。苛めを受けたことに無自覚で居られて自然体で生きて来られた彼女でしたが、大学生ともなると親元を離れたこともありどうやら自分が世間からずれているようだと徐々に感じ始めます。そんな不器用な彼女が色んな人と出会い、揺れ動いていく様子に自然と親しみを覚えます。彼女のとても個性的な言動に思わず吃驚することもあるけど、この主人公には好感を持てる。

  • よっち

    友人も少なく他人に興味を抱いたり、気持ちを推しはかるのが苦手な大学一年生・海松子が、親に言われて一人暮らしを始める物語。趣味は凧揚げで特技は周囲の人に脳内で(ちょっと失礼な)あだ名をつけること。間合いが独特過ぎてなかなか友達ができないのも分かるような彼女と、高校時代の友人だった萌音は何だかんだで息が合う存在で、彼女が気になる同い年の幼馴染や父の教え子たちにモテモテになったことをきっかけに、両親に愛されて育ってきた海松子も少しずつつ変わっていって、幸せを感じる積み重ねの先にあった結末が印象的な物語でしたね。

  • カツ

    「私はなぜ一人暮らしを始める事になったのですか?」という不思議な日本語で始まる綿矢ワールド。凧揚げが趣味という奥手で生真面目な女子大学生のミルちゃんが成長していく物語。初キスの件は妙にリアルで面白すぎて続けて三回も読んでしまった。こういう描写上手いよなぁ。友達の萌音も結構イイ奴だったじゃん。清々しい終わり方も良かった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items