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Golden Cockerel : Aleksandrov, Valery Gergiev / Mariinsky Theatre, Feliauer, A.Popov, Garifullina, etc (2014 Stereo)(+BD)

Rimsky-Korsakov (1844-1908)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
MAR0596
Number of Discs
:
1
Label
:
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
DVD
Other
:
+Blu-ray Disc,Import

Product Description

もはや魔術!
リムスキー=コルサコフが辿りついた神の境地を
ゲルギエフが完璧に再現


日本語字幕付。ゲルギエフは1990年代にマリインスキー歌劇場とリムスキー=コルサコフのオペラ5篇(『不死身のカシチェイ』『見えざる町キーテジ』『プスコフの娘』『サトコ』『皇帝の花嫁』)をフィリップスで録音していますが、今回『金鶏』に挑戦しました。リムスキー=コルサコフ最後の作品で、精緻を極めた作曲技法とほとんど魔術的なオーケストレーションで織りなす幻想的な音世界をゲルギエフが見事に再現。ブルーレイ+DVD各1枚同封、日本語字幕付で作品を完全に味わえます。
 『金鶏』は1906年、リムスキー=コルサコフ62歳の作。当時のロシアは前年の日露戦争、同年1月には「血の日曜日事件」など不穏な空気に包まれていました。彼はペテルブルク音楽院長でしたが、ストライキを起した学生たちを擁護したため免職となりました。そうした苦しい状況下で『金鶏』は作曲されましたが、精神も技術も冴えわたっているのに驚かされます。全篇が皇帝とその取り巻きへの当てこすりと嘲笑に終始していて、その才気煥発なエネルギーと露骨さは後年のショスタコーヴィチ以上の凄さ。モスクワのボリショイ劇場で1908年に初演が予定されたものの、皇帝を愚弄しているとの理由で検閲にひっかかり上演を禁止され、リムスキー=コルサコフは上演を観ることはありませんでした。
 原作はプーシキン。責任感も決断力もない愚王ドドン、彼を滅ぼす東方の女王シェマハ、狂言回しの占星術師によりシリアスな英雄譚ではない邪悪で愚かな人間像を描いています。
 ドドン王役はウラジーミル・フェリャウエル。2010年以来マリインスキーのバスを務める逸材。立派な髭をたくわえ、近年同劇場のワーグナーの『ワルキューレ』のヴォータン役で当たっていますが、ここでは愚かな君主をコミカルに演じて新境地を開いています。またシェマハの女王役のアイダ・ガリフューリナも近年注目のソプラノ。タタールの血をひき、東方の女王役にぴったりで難技巧の要求される「太陽の賛歌」も東洋風味が絶妙。ゲルギエフの指揮もコントロールが効き、幻のように神秘的な音響を繰り広げます。
 さらに興味深いのは、映像作家のアンナ・マティソンが撮影のみならず舞台監督も務めていること。彼女のマリインスキー舞台監督デビューのみならず、衣裳も担当しています。マティソンはCGIと実写のミックスに試みました。彼女はおとぎ話としてではなくファミリー・ストーリーとして描き、子供たちにとっては陽気で鮮やかな物語、両親には含蓄深い寓話となっています。旋律美と筋のライトモチーフがよくわかるようになっていて、3Dを駆使しています。(販売元情報)

【収録情報】
● リムスキー=コルサコフ:歌劇『金鶏』全曲


 ドドン王:ウラジーミル・フェリャウエル(バス)
 占星術師:アンドレイ・ポポフ(テノール)
 シェマハの女王:アイダ・ガリフューリナ(ソプラノ)
 グヴィドン王子:アンドレイ・イリュシニコフ(テノール)
 アフロン王子:ヴラジスラフ・スリムスキー(バリトン)、他
 マリインスキー歌劇場管弦楽団&合唱団
 ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

 演出:ユーリ・アレクサンドロフ
 舞台美術、映像監督:アンナ・マティソン

 収録時期:2014年12月
 収録場所:ザンクト・ペテルブルク、マリインスキー歌劇場(ライヴ)

 収録時間:118分54秒
 字幕:日露英仏独西

【DVD仕様】
 カラー、16:9、PCMステレオ、NTSC、Region All

【BD仕様】
 カラー、16:9、HD1080i、24bit 48kHz PCMステレオ、50BD、Region All
 *ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

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ゲルギエフのオペラ録音でこれまでなかった...

投稿日:2018/01/26 (金)

ゲルギエフのオペラ録音でこれまでなかったリムスキイ=コルサコフの歌劇『金鶏』。 ゲルギエフ初になる『金鶏』が録音ではなく映像で登場した。しかも日本語字幕付き。これは嬉しい。 フィリップス・レコードで録音されたゲルギエフとマリインスキイ歌劇場による一連のロシア・オペラ・シリーズ(今後も新しい録音が行われるのだろうか? )では正直マリインスキイ歌劇場管弦楽団の演奏に不満を感じていた。 しかし、ゲルギエフがマリインスキイ・レーベルを作った頃からオーケストラの演奏の質が良くなってきたように思う。 この公演の演出からは、単にオペラの演出というより現代ロシア演劇の現在をうかがえるようで興味深かった。 第2幕のシェマハの女王の場面は長くてどうしてもだれやすいので演出でどうカバーするか気になったが、ここではロシア美女軍団による現代的な独特の世界を創っていた。 また、演出で気になったのは台本の文章との相違点があったことだ。 例えばポルカンは髭が長いが、そうではなかった。 占星術師は白い服を着ているのだが、そうではなかった。 細かいことだが現代の衣装に置き換えるにしてもこれくらいは合わせられるのにと思った。歌詞で歌っている文章と明らかに違っていて違和感を感じた。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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