Hi Quality CD

"Scheelazard"" Kirill Kondrashin & Concertgebouw Orchestra (MQA/UHQCD)"

Rimsky-Korsakov (1844-1908)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
UCCD41025
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
Hi Quality CD
Other
:
Limited

Product Description

ハイレゾCDクラシック名盤
リムスキー=コルサコフ:シェエラザード


【MQACD】【UHQCD】【グリーン・カラー・レーベル・コート】【生産限定盤】
名匠コンドラシン会心の名演。シンフォニックの極致。オーケストラの達人リムスキー=コルサコフの『シェエラザード』の豊麗多彩な魅力をあますところなく表現した精密かつスケールの大きな名演奏・名録音です。(メーカー資料より)

【収録情報】
● リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』 Op.35


 ヘルマン・クレバース(ヴァイオリン・ソロ)
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 指揮:キリル・コンドラシン

 録音:1979年6月 アムステルダム

【ハイレゾCD クラシック名盤シリーズ】
デッカのオリジナル・アナログ・マスターから英Classic Soundが2016年に制作したDSDマスターを352.8kHz/24bitに変換して収録。
※ハイレゾCD名盤シリーズは、全てのCDプレーヤーで再生可能(44.1kHz/16bit)な高音質CD(UHQCD)です。
※MQA対応機器を使用すれば、元となっているマスター通りのハイレゾ・クオリティで再生することができます。
※詳しくはhires-cd.jpをご参照ください。
※本作にクリアファイル帯は付属しません。(メーカー資料より)

Track List   

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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1979年、即ちアナログからデジタル録音に移...

投稿日:2021/11/15 (月)

1979年、即ちアナログからデジタル録音に移行する直前の名録音盤。私は当時17歳、高校2年でトロンボーンで全日本吹奏楽コンクール金賞を受賞した頃にレコードを入手。当時私は世間のブームに先立ち、マーラーの交響曲のスコアを取り寄せ、片っ端からトロンボーンの練習材料にしていた。オーケストラは、ベルリン・フィルよりもシカゴ響の演奏を模範としていたので、コンセルトヘボウ管は初めて聴いたように記憶している。この出会いによってコリン・デイヴィスのストラヴィンスキーやベルリオーズの演奏を知り、このオーケストラの大ファンになった。取り分け「春の祭典」は未だにデイヴィス盤を超える演奏を知らない。さてコンドラシン盤、冒頭の重圧なトロンボーンのテーマに続くヴァイオリン・ソロ。これほど甘美な演奏はほかに存在しない。クレバースは大多数のソリストが自分の腕を鼓舞するように時にはもの凄く早いテンポで演奏するのに対し、どこまでもたっぷり、慌てず品良く演奏する。それが却ってアラビアンナイトの幻想的な雰囲気にぴったりマッチしているのだ。第2、第3楽章の木管楽器の音符沢山のソロも同様で、全く崩さずに雰囲気たっぷりに演奏している。最も印象に残るのは第2楽章のトロンボーンのソロとトッティ。ソロは楽譜上の3連符の音符の間隔を少し開けて演奏していて、普通の3連符の演奏よりも遙かに説得力がある。続くトッティも知っている限りコンドラシン盤が最もエキサイティングだ。と言うより圧倒的だ。フィナーレは少々問題あり。リズム感そのものは最高なのだが、勢い余ってリズムが乱れる所がある。中間の一旦静かになったシーンでスネアが走ってテンポを外し、加わるフルート、クラリネット、トランペット、ホルンがどれに合わせようかと迷ってしまっている。また、弦セクションの3連符が4連符に変わる箇所もテンポが追いつかない。ライブではないのだから録り直して欲しかった。全体的にはアラビアンナイトの物語の雰囲気豊かな演奏で、純音楽的なアプローチに立ったほかの沢山の演奏とは一線を画している。コンドラシンは1978年に旧ソヴィエトから亡命。コンセルトヘボウ管とはこれより以前から共演し、かなりのライブ録音を残している。スタジオ録音はこのシェエラザードが第一弾と認識していた。さあ亡命して西側のオーケストラと自由に共演出来ると期待していた矢先、1981年3月、急遽テンシュテットの代役で3時間後に迫った公演を引き受け、リハーサルなしで本番を終えた直後に心臓発作で急逝している。その公演を引き受けなければ、コンセルトヘボウ管に限らず、様々なオーケストラとの録音が残っていたはず。今でもとても残念に思う。

シャルヴェンカ さん | 千葉県 | 不明

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