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La Campana Sommersa : Maestrini, Renzetti / Teatro Lirico di Cagliari, Farcas, Borsi, Smimmero, Villari, etc (2016 Stereo)

Respighi (1879-1936)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
2110571
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
DVD
Other
:
Import

Product Description


レスピーギの傑作オペラ、初映像パッケージ化!

鐘作り職人エンリーコ。新しい教会のために作った鐘を牧神によって谷底に落とされて落胆します。それを見た妖精ラウテンデラインは、自宅に戻った彼に元気が出る魔法をかけ、エンリーコに家庭を捨てさせ、山中に呼び寄せ鐘を作らせることに。「水底に沈んだ鐘が鳴らない限り、私は家には戻らない」と宣言するエンリーコ。エンリーコを奪われた彼の妻マグダは絶望の末、湖に飛び込み命を絶ち、その知らせを彼の子供たちが携えてきた時に、沈んだはずの鐘の音が・・・
 歌劇『沈鐘』は、『ローマ三部作』で知られる、レスピーギによる傑作歌劇です。この作品では、ゲルハルト・ハウプトマンの寓話劇に題材を求め、神秘的で優雅、華やかさと豊かさに満ちたレスピーギの音楽の神髄を聴くことができます。1927年11月18日にハンブルクで初演されましたが、レスピーギ作品の出版を行っていたリコルディ社は題材に不満を持ち出版を拒否、結局ドイツの大手出版社「Bote & Bock」社から楽譜が出版されたという経緯があります。翌1928年にスカラ座で上演、続いてメトロポリタン歌劇場で上演され大成功をおさめましたが、その後上演される機会がほとんど無く、今回、斬新で意欲的なプロダクションで知られるサルディニアのカリアリ歌劇場で、蘇演され大きな話題を呼びました。
 神秘的で色彩豊かな舞台に、ヴァレンティーナ・ファルカス、マリア・ルイージア・ボルシ、アンジェロ・ヴィッラーリら若手実力派の歌手が優れた歌唱を繰り広げ、ドナート・レンツェッティの老練なタクトがこの歌劇を完成度高くまとめ上げます。(輸入元情報)

【収録情報】
● レスピーギ:歌劇『沈鐘』全曲


 ラウテンデライン:ヴァレンティーナ・ファルカス(ソプラノ)
 マグダ:マリア・ルイージア・ボルシ(ソプラノ)
 魔法使いの老婆:アゴスティーナ・スミンメーロ(メゾ・ソプラノ)
 エンリーコ:アンジェロ・ヴィッラーリ(テノール)
 水の精:トーマス・ガゼリ(バリトン)
 牧神:フィリッポ・アダミ(テノール)
 牧師:ダリオ・ルッソ(バス)
 校長:ニコラ・エバウ(バリトン)
 床屋:マウロ・セッチ(テノール)
 カリアリ歌劇場管弦楽団&合唱団
 ドナート・レンツェッティ(指揮)

 演出:ピエル=フランチェスコ・マエストリーニ
 装置、プロジェクション:フアン・ギレルモ・ノーヴァ
 衣装:マルコ・ナテーリ
 照明:パスカル・メラ

 収録時期:2016年3月30日〜4月1日
 収録場所:イタリア、カリアリ歌劇場(ライヴ)
 映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
 ユニテル&カリアリ歌劇場財団の共同制作

 収録時間:140分
 画面:カラー、16:9
 音声:イタリア語、PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
 NTSC
 Region All

Customer Reviews

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ちょっと『ルサルカ』を思わせる妖精と人間...

投稿日:2018/08/13 (月)

ちょっと『ルサルカ』を思わせる妖精と人間男性の悲恋物語。魔女(アルト)、水の精(バス)、三人の妖精たち、など声の配置も似ているが、実は1901年初演の『ルサルカ』はフケーの『ウンディーネ』、アンデルセン『人魚姫』などと共に1897年初演のハウプトマンの原作戯曲も下敷きにしているからなのだ。ただし、大きく違うところもあって、『沈鐘』の男主役は芸術家(鐘作り)で妻子持ち、遊び人タイプでは全くない。つまり、異教の神とキリスト教の間で引き裂かれる『タンホイザー』の主役みたいな芸術家オペラでもあるわけだ。まずハンブルクでドイツ語版が初演され、それからイタリア語台本が作られてスカラ座に持ち込まれたわけだから、ストーリーが細部を除いて原作戯曲通りなのは仕方がないところだが、オペラ化にあたってもう少し大胆な脚色がなされていたら、と惜しまれる。たとえば、オーケストレーションは期待通り色彩的で聴き応え十分だし、主役男女(テノール/ソプラノ)の聴かせ所もクライマックスの第3幕を中心に不足しないが、かなり長い第1幕はストーリー的にも散漫で、『ルサルカ』の「月に寄せる歌」のような「つかみ」の名旋律を欠くのが、初演後まもなく忘れられてしまった原因ではないかな。 珍しいオペラの発掘と映像ソフト化で知られるカリアリ歌劇場だが、2000年代収録の『アルフォンソとエストレッラ』『オイリアンテ』『ハンス・ハイリング』などではオケがかなり頼りなかった。しかし、今回は遥かに厚いオーケストレーションの作品であるにも関わらず、飛躍的にクオリティが上がっている。悩める主人公のエンリーコ(原作戯曲のハインリヒ)にはかなりスピントな声が求められるし、妖精ラウテンデラインは高い音域のソプラノで、軽やかな妖精的な歌と人間的なしっとりした情感の切り替えが求められるが、どちらも及第点以上。演出は具象的で分かりやすく、要所要所でのプロジェクション・マッピングの投入も的確だ。初めての映像化としては申し分ないソフトと言える。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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