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それを, 真の名で呼ぶならば 危機の時代と言葉の力

Rebecca Solnit

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000237420
ISBN 10 : 400023742X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「ものごとに真の名前をつけることは、どんな蛮行や腐敗があるのか―または、何が重要で可能であるのか―を、さらけ出すことである。そして、ストーリーや名前を変え、新しい名前や言葉やフレーズを考案して普及させることは、世界を変える作業の鍵となる。解放のプロジェクトには、新しい言葉を作り出すか、それまで知られていなかった言葉をもっとよく使われるようにすることが含まれている。」現在の危機を歴史から再考し、すりかえや冷笑に抗い、予測不能な未来への希望を見いだす。勇気のエッセイ集。アメリカで、全米図書賞ロングリスト選出、カーカス賞受賞、フォワード・インディーズ・エディターズ・チョイス賞受賞の話題作(いずれもノンフィクション部門)。

目次 : 1 大統領選挙の破壊的影響(ドナルド・トランプの孤独/ ミソジニーの標石 ほか)/ 2 アメリカに渦巻いている感情(孤立のイデオロギー/ 無邪気な冷笑家たち ほか)/ 3 アメリカの境界(気候変動は暴力だ/ 国の土台に流された血 ほか)/ 4 可能性(ブレイク・ザ・ストーリー/ 悲しみのなかの希望 ほか)

【著者紹介】
レベッカ・ソルニット : 1961年生まれ。作家、歴史家、アクティヴィスト。カリフォルニアに育ち、環境問題や人権、反戦などの運動に参加。1988年より文筆活動を始める。写真家のエドワード・マイブリッジ伝River of Shadowsにより、2004年、全米批評家協会賞を受賞。著書多数

渡辺由佳里 : エッセイスト、洋書レヴュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。書評ブログサイト「洋書ファンクラブ」主宰。兵庫県出身、アメリカのボストン近郊在住。2001年、『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長篇新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori

    エッセイ集。語られるのは米国の白人男性優越主義や共同体の破壊と断絶といった危機について、またその軌道修正はできるということ。そのための行動の結果はすぐには出ないけれど、英国の女性参政権運動家達がガンディーを動機付けインドが独立したように別のレーンのピンを倒すこともあるし十数年後にピンが倒れることもある。だから道義に沿って希望を抱いて行動すること、その私たちの小さな漸進的な行動が「無数のサンゴがサンゴ礁を作るよう」に新しい世界や世界観を築くのだと謳われて、小さくても声を上げることの意義を改めて感じました。

  • とよぽん

    素晴らしいエッセイ集だった。前半は読み進めるのが辛くなるほど、アメリカ合衆国の今の惨状が書かれていた。後半、Vのブラック・ライブズ・マターの事例あたりからピッチが上がった。人種の違いが生存権にまで影響する現実。ヒスパニック系、服の色、持ち物といった外見だけで危険人物と見なされ、警察官から何発も銃弾を撃ち込まれる・・・信じられない「自由の国」。裁判でも人種差別が公然と持ち込まれ、無罪の人が死刑囚になる。Wの「可能性」では、市民による抗議・改革運動のうねりに希望を感じた。著者は勇気ある活動家だ!

  • 白玉あずき

    差別というものが人類種の異者に対する防衛本能からだけでは無く、社会システム上の強者が弱者を搾取する構造によって成り立つこと、それをはっきり示してくれた。ディズニー的アメリカ像を繰り返し刷り込まれて来たので、なかなか認識が現実に追いつかなくて読みながら気分が悪くなる。体調を崩して寝込んだのはこの本にも責任の一端があるかもwww。強靭な思考力と体力が無いと辛いです。軍産複合体ならぬ刑務所の民営化とか・・・・もうあり得ない。腐ってる。とりあえず警察・検察機構の改革は困難だろうがしなければなるまい。日本は??

  • けんとまん1007

    タイトルにある「真の名で呼ぶならば」が、こころに残る。そして、副題の「言葉の力」。今ほど、真の名で語ること、つまり、言葉の力が必要な時代はないのかと思う。フェイクが飛び交い、誹謗中傷が後を絶たない中、自分の頭で考えることの大切さを忘れてはいけない。論点をずらし、仮想敵を作り、トカゲのしっぽ切りに終始する今の時代。それでも、希望はあるという主張に賛成だ。表に出す、論点にする・・・そこから、物事は始まる。それは、後に残るのだ。

  • ネギっ子gen

    【ものごとに名前をつけるのは、解放の過程の第一歩だ】希望を現実に変えるエッセイ。原書は2018年刊。<彼は世界でもっとも嘲笑された男でもある。大統領就任直後の2017年1月21日の(全米で何百万人の女性が抗議デモをした)「ウィメンズ・マーチ」のときには、ひとりの男性が一日のうちに拒まれた女性の数では史上最高記録だと笑われた>と書かれた記述を、その同じ男が(一度は落選し、有罪判決を受けたにも関わらず!)巧妙に人心を操ることで、“強化ガラスの天井”の上に立って“米国の輝く未来をカタる”映像を見ながら記す――⇒

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