CD

Piano Concertos: Aimard(P)Boulez / Cleveland O +miroirs

Ravel (1875-1937)

User Review :4.5
(9)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
UCCG1512
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

エマール/ラヴェル:ピアノ協奏曲集
ブーレーズ&クリーヴランド管との共演!

近現代音楽を中心として幅広いレパートリーに素晴らしい演奏を聴かせるフランスのピアニスト、ピエール=ロラン・エマールは、1957年リヨンの生まれ。イヴォンヌ・ロリオに師事し、1973年、オリヴィエ・メシアン国際コンクールに優勝。1977年、少年時代から交流のあるブーレーズにより、アンサンブル・アンテルコンタンポランの首席ピアニストに抜擢され、以来、国際的な舞台で活躍しています。
 今回、登場するラヴェルのピアノ協奏曲集は、リゲティ:ピアノ協奏曲バルトーク:2台のピアノ、打楽器と管弦楽のための協奏曲ヴェーベルン:9つの独奏楽器のための協奏曲に続くブーレーズとの共演。
 エマールの演奏は、入念で思慮深く、多彩な音色を操る技術に長けたもので、メシアンではそうした要素が大きくプラスに働いていただけに、メシアンが大好きだったラヴェルの作品でも高水準な演奏が期待できます。
 ちなみにブーレーズは同じドイツグラモフォンに、ツィマーマンともラヴェルのピアノ協奏曲集を録音していますが、今回のものとは演奏時間も似ているだけに、比較も興味深いところです。
 なお、エマールのラヴェルは、ワーナーに『夜のガスパール』がありました。

【収録情報】
ラヴェル
・左手のためのピアノ協奏曲ニ長調 [18:51]
・ピアノ協奏曲ト長調 [22:22]
・組曲『鏡』[29:19]
 「蛾」
 「悲しげな鳥たち」
 「海原の小舟」
 「道化師の朝の歌」
 「鐘の谷」

 ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
 クリーヴランド管弦楽団 
 ピエール・ブーレーズ(指揮)

 録音時期:2010年2月4〜7日
 録音場所:セヴェランスホール、クリーヴランド 
 録音方式:デジタル

Track List   

Customer Reviews

Read all customer reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
6
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
2
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
 ラヴェルの二つのピアノ協奏曲は、完成度...

投稿日:2025/07/16 (水)

 ラヴェルの二つのピアノ協奏曲は、完成度が高く、良い意味で楽譜どおりに演奏するだけで、豊かな響きの音楽となる。「オーケストレーションの魔術師」「スイスの時計職人」など、ラヴェルの異名は言い得て妙である。二つのピアノ協奏曲には、アントルモン、アルゲリッチ、ロジェ、ウーセ、ツィマーマンをはじめとして、私が好む録音が数多くある。ブーレーズとクリーヴランド管弦楽団は、1994年11月にツィマーマンとセッション録音しており、本盤のエマールを迎えての演奏は、2010年2月のセヴェランス・ホールにおけるライヴ録音である。  ラヴェルの楽曲には、「亡き王女のためのパヴァーヌ」や「クープランの墓」の「メヌエット」のように、聴く者に哀惜・哀愁といった感情を喚起する要素がある。これはラヴェルの楽曲の特別な魅力でもある。「ピアノ協奏曲ト長調」の第二楽章(Adagio assai)には 、その魅力が溢れている。第74小節以降の主部の再現では、イングリッシュ・ホルンが主旋律を美しく歌い上げ、エマールが奏でる繊細な音たちがぴたりと寄り添う。さざ波のように煌めく音たちのすべてが美しい。  「左手のためのピアノ協奏曲」は、パウル・ヴィトゲンシュタインから委嘱され、1932年1月にヴィトゲンシュタインの演奏で初演された。その際、ヴィトゲンシュタインは、あろうことかピアノ譜だけでなくオーケストラ譜まで変えてしまった。丹精を込めて作曲したラヴェルが立腹するのは当然で、二人の間に深い軋轢が生じたと伝えられている。なお、パウルの弟のルートヴィヒは、生前の唯一の著作「論理哲学論考」で知られている。主観的観念論の変種にすぎないこの小著は、現在も過大評価され続けている。ヴィトゲンシュタイン兄弟は揃って相当な食わせ者であったようである。  国内盤の解説書の「フランス音楽史」は、読みごたえがある。「ドビュッシーが20世紀の前衛音楽、いわゆる現代音楽の扉を開いたのに対して、ラヴェルは19世紀フランス音楽の伝統を受け継ぎながら、それを徹底して磨き上げ、洗練の極みに達したのだった。」との指摘は、すぐれて本質を捉えている。

宗仲 克己 さん | 東京都 | 不明

0
★
★
★
★
★
ピアノとオーケストラの演奏が見事に一体化...

投稿日:2021/02/22 (月)

ピアノとオーケストラの演奏が見事に一体化している。また、現代音楽の演奏家は冷たいと言われることがあるが、ここではそんなことを全く感じない。

gakusei さん | 北海道 | 不明

0
★
★
★
★
★
非常にクールで、知性的。ブーレーズとの相...

投稿日:2015/09/20 (日)

非常にクールで、知性的。ブーレーズとの相性もよし。今後さらに活躍すると思われる演奏家の一人である。

segovia さん | 愛知県 | 不明

2

Recommend Items