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牢屋でやせるダイエット 青春文庫

Ramo Nakajima

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784413093194
ISBN 10 : 4413093194
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2005
Japan

Product Description

拘置生活22日! 囚という字は口に人と書く。誰ともしゃべれない。そんな中で考えたことの数々。おれは犯罪者ということになってしまったが、世をはかなんで逼塞するつもりはない。堂々と陽の当たる場所に居続けてやる。おとなしく眠っていたライオンを起こした罪は重い。十倍に返してやる。おれの今後の作品を見ろ。…ほら、中島らもは、まだまだやれるぜ! 解説・宇梶剛士「遅くて、早い、らもさんの時間」収録。カバー写真:2005(c)Yoshiro Sasaki

Content Description

拘置生活22日。誰ともしゃべれない。独房での葛藤の中で考えたことの数々。

目次 : 序 我が家に奴らがやってきた(目覚めると、そこに男が立っていた/ 素っ裸で取締官と対峙する ほか)/ 1 拘置所の眠れぬ夜(留置場で出会ったイラン人/ 「もっと○○○○の皮を剥け」 ほか)/ 2 独房の一人の愉しみ(独房生活最大の難問/ 「わしのことは面白おかしく書くなよ」 ほか)/ 3 愛すべき国家権力の僕たち(担当官は演歌が上手?/ 看護婦さんを口説いてみたけれど ほか)/ 4 保釈、入院、そして裁判(保釈の知らせは突然に/ 三週間ぶりのシャバの空気は ほか)

【著者紹介】
中島らも : 1952年、兵庫県尼崎市生まれ。大阪芸術大学放送学科卒業。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)をそれぞれ受賞。作家活動のほか、劇団「笑殺劇団リリパットアーミー」やロックバンド「PISS」を結成。2004年7月26日、転落事故による脳挫傷などのため急逝、享年52歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kinkin

    作家の中島らも氏が大麻取締法違反で逮捕、起訴、起訴から裁判そして判決までの成り行きを彼独特の哲学的思考とともに書いている。大麻取締法違反で捕まったタレントや歌手はいろんな人がいたが、作家として捕まったのは中島らもが 一番有名ではないかと思っている。現在オランダでは大麻も解禁されているし、アメリカの州によっては所持も認められているそうだ。まあ今の日本に解禁を唱えても多分無駄だろうけれど、リラックスする程度ならいいではないかと思う。それよりもどうにもならない政治家を始末してほしいね。

  • ホークス

    ダイエット法ではなく、麻薬で捕まった時の手記。らも氏の本性は分からない。人の本音などそう簡単に分かる訳がない。でも氏のエッセイは、人間のやるせない部分を直視し、寄り添ってくる。死に近い所を彷徨いながら、世の理を体当たりで確かめてきた人を感じる。それは並外れた反骨精神、世界に溢れる矛盾への憤り故だと思われる。肝心なのは、他人のせいにせず自分の内なる人間の矛盾と戦った事、そのため常に命がけだった事である。ここに氏の魅力と、深入りすると危険な面がある。惹かれるのは危険の兆候かもしれない。本書も相当危ない。

  • Shoji

    この人の本を、時々、読みたくなるのだ。灘中から灘高行って、本もCDもメジャーレーベルから出して、テレビだラジオだ、CMだ、舞台だ、ステージだ。かっこいいよな、なんて思ってた。でも、筋金入りのオバカであった。ラリって逮捕されて執行猶予ではあるが実刑くらって、死ぬほど飲んでコケて頭打って死んじゃう人生。こんな中島らもを実は尊敬している。天国では思う存分、ラリってグデって下さい。

  • katoyann

    麻薬取締法違反で逮捕となり、拘置所に留置された22日間を綴った体験的エッセイ。勾留中に血圧が230まで上がり、脳溢血による死を覚悟したとある。看守は囚人を呼び捨てにし、不調を訴えても医療処置が遅いという拘置所の実態を知る…。と書くとシリアスな話に聞こえるが、不眠や体調不良までをも面白く表現してしまうのはさすが。拘置所でクセになったという自慰に関するエピソードは思わず声を出して笑った。アルコール依存が進み、躁うつ病も悪化して痛々しい描写もあるが、もうこういう感じの反抗の表現ができる天才は現れないと思う。

  • 三平

    中島らもと言えば私の年代の関西人からすると、ローカル深夜番組に時々出てた面白怪しいおっさんというイメージ。どこか目つきがおかしく真顔でふざけたことをスローな口調でつぶやく、昼間の全国放送に出したらあかんタイプ(とはいえ当時の大阪はそこら中にそんなおっさんがゴロゴロいたが)。この本もふざけた内容だろうなと手に取ったが、中々どうして。確かにふざけた話も多いが、「自由」について、「罪」についてギョッとするような深い哲学的な思索がされて印象を変えさせられた。この人は真面目に不真面目をやっていたのかも、そう思った。

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