Moments Musicaux: Luis Fernando Perez(P)+preludes(Slct)

新鮮！ フラメンコのように情熱的なラフマニノフ

スペインの人気ピアニスト、ルイス・フェルナンド・ペレスのミラーレ・レーベル第7弾はラフマニノフ。ペレスといえばアルベニスやグラナドス、モンポウなど母国スペイン作品のイメージが強く、切れ味の良く弾むリズム、湿り気のない音色、大らかな音楽性が魅力でした。
　しかし意外にもペレス最愛の作曲家はラフマニノフで、記念すべき7枚目のディスクは彼の作品集にしたいと思っていたとのこと。ここでは初期の重く内省的な『楽興の時』の全6曲をはじめ、ペレスが10歳の時初めて習ったラフマニノフ作品である『鐘』など5つの前奏曲を披露。
　技巧派で大きな手に恵まれたペレスは楽々とラフマニノフを征服していますが、もともとスペインは情念と哀調でロシアと似た気質もあり、フラメンコのように情熱的なラフマニノフとなっていて聴き応え満点です。（輸入元情報）

【収録情報】
ラフマニノフ：
● 楽興の時 Op.16（全6曲）
● 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2『鐘』
● 前奏曲 ニ長調 Op.23-4
● 前奏曲 ト短調 Op.23-5
● 前奏曲 変ホ長調 Op.23-6
● 前奏曲 変ロ長調 Op.23-2

　ルイス・フェルナンド・ペレス（ピアノ／スタインウェイD）

　録音時期：2019年12月26-30日
　録音場所：マドリード
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）