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ISBN 10 : 4480097694
Content Description
世界から隔絶されているように感じられ、絶望的な孤独のなかで自分自身が分断されていく―統合失調症とはそうした病である。しかし、患者の世界に徹底的に寄り添い、彼らの声に真摯に耳を傾けていくなかでみえてくるのは、苛烈な現実に身を置かざるをえなかったひとりの人間が、それでもなんとか生きようと苦闘する、その姿である。従来の精神医療のあり方に疑問を抱き、反精神医学運動の旗手となった異才の精神科医R.D.レイン。その主著にして、ドゥルーズ=ガタリらの現代思想や、今日のサブカルチャーにも多大な影響を与えつづける古典的名著。
目次 : 1(人間科学の実存主義的‐現象学的基礎/ 精神病の理解のための実存主義的‐現象学的基礎/ 存在論的不安定)/ 2(肉化された自己と肉化されざる自己/ 統合失調気質における内的自己/ 偽自己‐体系/ 自意識/ ピーターの場合)/ 3(精神病への進展/ 統合失調症における自己および偽りの自己/ 廃園の亡霊・慢性統合失調症の研究)
【著者紹介】
R・D・レイン : 1927‐89年。イギリスの精神科医・精神分析家。グラスゴー大学医学部卒業。軍医等を経て、ロンドンのタヴィストック・クリニックに勤務。ウィニコットに精神分析を受け、精神分析家としての活動も開始する。伝統的な精神医学を批判し、反精神医学運動を提唱、1965年には、その理念に則ったキングズリー・ホールを開設し、独自の精神療法を実践した
天野衛 : 1940年生まれ。東京大学大学院哲学科中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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