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もうひとつの脳 ブルーバックス

R.ダクラス・フィールズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065020548
ISBN 10 : 4065020549
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

脳内の全細胞の8割以上を占める「グリア」は、電気活動を行うニューロンの間を埋める単なる梱包材とみなされ、長らく軽視されてきた。しかし、近年の研究で、グリア細胞は、ニューロンの活動を感知し、その動きを制御できることがわかってきた。脳に関する科学者の理解を揺るがす、グリア細胞の役割とは?

目次 : 第1部 もうひとつの脳の発見(グリアとは何か―梱包材か、優れた接着剤か/ 脳の中を覗く―脳を構成する細胞群/ 「もうひとつの脳」からの信号伝達―グリアは心を読んで制御している)/ 第2部 健康と病気におけるグリア(脳腫瘍―ニューロンはほぼ無関係/ 脳と脊髄の損傷/ 感染 ほか)/ 第3部 思考と記憶におけるグリア(「もうひとつの脳」の心―グリアは意識と無意識を制御する/ ニューロンを超えた記憶と脳の力/ シナプスを超えた思考 ほか)

【著者紹介】
R・ダグラス・フィールズ : 米国国立衛生研究所に属する国立小児保健・人間発達研究所の神経系発達・可塑性部門長。メリーランド大学神経科学・認知科学プログラム客員教授。自身が創刊した学術誌『Neuron Glia Biology』の編集長をはじめ、神経科学分野の数誌で科学顧問や編集委員を務めている。ニューロン‐グリア相互作用、脳発達および記憶の細胞機構の世界的権威

小西史朗 : 東京医科歯科大学医学部大学院博士課程修了。同大学医学部講師、三菱化学生命科学研究所室長、早稲田大学教授、徳島文理大学香川薬学部教授・神経科学研究所長などを経て、シンガポール国立Nanyang工科大学生物科学部客員教授

小松佳代子 : 翻訳家。早稲田大学法学部卒業。都市銀行勤務を経て、翻訳家柴田裕之氏に師事し、ビジネス・出版翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • gonta19

    2018/4/23 Amazonより届く。 2019/9/9〜9/17 もう一つの脳とは、ニューロンの陰に隠れてオマケ的に考えられていたグリア細胞のこと。不勉強なことに、こんなことになっているとは知らなかった。実に面白い。脳はまだまだ我々に全貌を見せてくれてはいないんだなぁ。

  • アキ

    もうひとつの脳とは神経膠(グリア)細胞のこと。脳に1000億個ある神経細胞は脳の15%のみ。より多くの部位を占めるグリア細胞は「支持細胞」と呼ばれ注目されてこなかった。しかし近年ニューロンの働きにグリア細胞がかなり重要な役割があることがわかってきた。脳は電気活動が情報の伝達を担っており、グリア細胞はイオンチャンネルに働きかけ電気活動に影響を及ぼす。またシナプス周囲で神経伝達物質を取り込んだり放出したりしてシナプス伝達を調整する。ニューロン間の情報伝達、つまり脳の働きをグリアはコントロールしていたのだ!

  • やいっち

    ニューロン至上主義から、グリア細胞などニューロン以外を含めた脳の働き全般へ。従来、脳の潜在能力の一割ほどしか使われていない、という根拠のない説が喧伝されていた。が、それはとんでもない間違いない。ニューロンの活動しか観察研究して来なかったから(ニューロンにしか目が向かなかった)。近年は違う。眠れる(せいぜいニューロンを包む梱包材とされてきた)グリア細胞などが、常に活動している。睡眠中も。この頃、健全な睡眠の大切さがテレビでも話題になることが増えてきたが、その理由も説かれている。

  • 樋口佳之

    私たちの脳の活動には、速断を要する直感的な思考とそれに伴う速い反応、さらには深い思索、意識や感情、情緒のような緩やかに展開する生理過程が共存していて、前者はニューロンの得意とする機能であり、後者の穏やかで奥深い応答がグリアの主導する守備範囲であるとするのが、本書を通底している著者の根本的な思想のようである。訳者あとがき/このグリアモデルとAIの関わりとか気になる内容でした。依然わからない事が大きい分野なのでしょう。

  • 佐倉

    アインシュタインの脳を調べた結果、ニューロンの数は平均男性とまったく変わらなかった。違いがあったのはグリア細胞の数だった……というキャッチーな始まりから引き込まれる。記憶、睡眠などの脳科学や腸についての本で頻出するグリア細胞の名前は知っていたが、ではニューロンとグリア細胞は何が違うのか?どのような関係性にあるのか?という点について専門家が解説する一冊。カハールによって最初期から観測されていたものの、グリア細胞が長らく無視されていたのはなぜか?という視点による脳科学史にもなっていて興味深かった。

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