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バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上 海外文学セレクション

R・f・クァン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488016913
ISBN 10 : 448801691X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ふたつの言語における言葉の意味のずれから生じる翻訳の魔法によって、大英帝国が世界の覇権を握る19世紀。英語とは大きく異なる言語を求めて広東から連れてこられた中国人少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究所、通称バベルの新入生となり、言語のエキスパートになるための訓練を受ける。だが、学内には大英帝国に叛旗を翻す秘密結社があった。言葉の力を巡る本格ファンタジイ。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。

【著者紹介】
古沢嘉通 : 1958年北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒

R.F.クァン : 1996年中国・広東省広州市生まれ。4歳の頃にアメリカに移住。ケンブリッジ大学で中国研究の修士号を、オックスフォード大学で現代中国研究の修士号を取得。2018年のデビュー長編The Poppy Warでコンプトン・クルック賞を受賞。2022年の長編『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』でネビュラ賞長編部門とローカス賞ファンタジー長編部門を受賞。同書は2024年の中国・華語科幻星雲賞翻訳部門、百万釣魚城科幻大賞国際小説部門も受賞した(陳陽訳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori

    舞台は銀工術による産業革命で世界を席巻する19世紀の大英帝国。銀工術は、ある言語から別の言語へ翻訳する時の歪み・失われる意味を顕現させる技術で、主人公はそのために英国へ連れてこられ翻訳研究所(バベル)の学生となった中国人ロビン。同様にインド等から来た仲間達との学生生活は友情と希望に満ちてわくわくしますが、徐々に「真実」も見えてきます。特権を持つ特別なバベルの学生であると同時に人種的蔑視があり、バベルが植民地(母国)の搾取と結びついているという事実があり、徐々に大きくなるこの矛盾・歪みが「爆発」して下巻へ。

  • ひらちゃん

    オックスフォードのバベルが動かしていたもの。翻訳の中で生じる歪みがもたらす作用と銀。魔法と歴史の狭間で何がおきるのか。ロビンの心の揺らぎがもたらした結果に次巻への期待が募る。イギリスの横柄な考えが搾取してきた中国で、ロビンには根底からの戸惑いが(教授、母、バベル等様々で)彼を無意識にもそうさせてしまったのなら…。ファンタジーを予想して読み始めたものの、言語にも歴史的軋轢にも圧倒され続けた。面白い。バベルで互いに学ぶ4人にハリー・ポッター感があるところも関係性も好き。

  • 小太郎

    「言葉の力が世界を支配する」なんだか難しそうな話、でもローカス、ネビュラ賞を取ってる、と読み始めました。なんと466ページ一気読みの怒涛の読書体験でした。まだ上巻だけど今年のベスト10入りは確実と言えるくらいのクオリティ。主人公ロビンは母が死んで父のラヴェル教授に広東からロンドンに連れて来られます。希代の翻訳者としてオックスフォードの王立翻訳研究所・通称バベルに入学するために。 ジャンルとしては歴史改変物、スチームパンクじゃなくてシルバーパンクといえる銀が魔法の源泉になっている19世紀の英国が舞台。続

  • Hiro

    作品の世界観が斬新で、「翻訳の差異が生む力」を利用するという設定が面白い!難しい内容の本かと思ったが、学園ものファンタジーな感じで、読んでいて楽しかった。特に上巻は読む手が止まらなかった。

  • tom

    この本、最初から面白い。最後まで面白さが続いて緩まない。これが上巻。下巻になってどんな展開が待っているのかと期待値が上がる。イギリスの横暴の時代、インドでも中国でも白人である自分たちは偉いのだと得手勝手な「自由」を主張し、人を死なせることにためらいがない。これを支えるのが銀と言語。この設定もすごいから面白さが増す。それにしても欧米人の傲慢さを正面から批判する内容なのにネビュラ賞受賞というところがなんともなんとも。そうしてこの本の馬伯庸やら劉慈欣に続くスケールのデカさに驚く。

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