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[USED:Cond.AB] Puccini Arias

Puccini (1858-1924)

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帯なし,ケースすれ
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Genre
Catalogue Number
WPCS6070
Format
CD

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ホセ・クーラ
プッチーニ:オペラ・アリア集

1997年デジタル録音。3大テノールの時代もそろそろ終わりに近づいて(?)、その次の世代、中でもポスト・ドミンゴの最有力候補なのが、今を時めくホセ・クーラでしょう。当アルバムはその初のオペラ・アリア集です。しかもプッチーニのアリアをほぼ網羅したもので、いわゆる軽い役から重い声を必要とする役までこなすという、そのキャパシティの広さには驚かされるところです。そしてバックをプラシド・ドミンゴが担当。聴かせどころを心得た伴奏ぶりでさすがと思わせるもの。近年の指揮活動は有名ですが、普通有名歌手ともなれば若手に冷淡であるか、敵対心を持つものですが(例えばフランコ・コレッリがそうだった)、ドミンゴの場合後進に対する支援は並々ならぬものです。現在のドミンゴの成熟した歌唱と比較はできませんが、そのドミンゴが惚れ込み、歌唱指導まで行うという熱の入れ込み具合から見ても、その期待の高さと逸材ぶりが分かるというものです。

《トゥーランドット》〜1.誰も寝てはならぬ 2.泣くなリュー
1〜2はご存じ《トゥーランドット》からの有名アリア。実際歌いながらコンディションを調整していくオペラ・アリア・コンサートでは、まず冒頭に持ってくることは考えられないアリアですが、1曲1曲時間をかけることが可能なレコーディングにして可能なプログラミングと言うことになるでしょう。おそらくクーラの声質に最もふさわしい役柄で、どういった資質の持ち主なのかをまずは明示しようという、配慮に基づいたものと言うところ。低〜中音域の共鳴も立派なところで、ヒロイックな表情と劇的威力もなかなかのものです。

《ジャンニ・スキッキ》〜3.フィレンツェは花咲く木のように
3はそれほど重い声を必要とする役柄ではありませんが、クーラのように声に力のある人が歌うと旋律が輝かしさを帯びて、聴き栄えがするところです。内容は遺産相続でもめるブオーソ一族にリヌッチオが、問題を解決できるのはジャンニ・スキッキだけだと言って、“フィレンツェは花咲く木のように”とこの街を讃えながらも、新しい仲間ジャンニ・スキッキを温かく迎えようと歌って、皆のひんしゅくを買うところ。

《外套》〜4.お前の言う通りだ 5.お前の口づけが欲しい
4〜5はこれまたクーラにふさわしい役柄。いわゆる不倫話で、色気と劇的な押し出しが必要とされますが、クーラはその意味で大変立派です。また、激情的表現に身を委ねることなく、そこに一定度の抑制を与えた歌唱がその高度な音楽性を感じさせるところです。

《つばめ》〜6.パリ!それは欲望の町 7.俺の家に来て来れると言って来れ
6〜7はプッチーニ作品の中で享楽オペラとも言えそうな性格を持つ作品ですが、クーラの場合、音楽のフォームをきっちり保っているのが好印象に繋がります。

《西部の娘》〜8.ひとこと言わせてくれ 9.やがて来る自由の日
8〜9もクーラの資質にピッタリの劇的な役柄。多額の懸賞金付きのお尋ね者、ディック・ジョンソンが優しい心の持ち主ミニーに出会い、彼女に対する愛の目覚めとこれまでの自分の人生を悔い改めようとする、決然とした表情がうまく歌い出されています。

《蝶々夫人》〜10.それは分からない、恋の程度にもよりけりだ 11.愛の家よ、さようなら 
10〜11は軽薄な男性として描かれるピンカートンのアリア。クーラはシリアスな歌い口によって、自らの行為を悔恨する哀れな男の姿を描き出していきます。

《トスカ》〜12.妙なる調和 13.星は光りぬ
12〜13についてはご説明するまでもない有名なアリア。もっと情緒たっぷりに歌うことも可能ですが、クーラの場合実直な歌い口で妙に激情に任せた歌い口となっていないのが、旧来のドラマティック・テノールと違うところなのかも知れません。輝かしい高音部もなかなか魅力的です。

《ラ・ボエーム》〜14.冷たい手を 
14は本来リリック・テノールのためのアリアで、クーラの声質ではやや重いことになります。しかしその相性は意外にも良いようで、ゆったりとした旋律を丁寧に歌いながら、アリアの後半部に向けて高まる感情の表出もうまいものです。こうした叙情的な作品では、その歌手のもつ声の特質をダイレクトに伝えるため、クーラの本来の声が楽しめるのもメリットの1つです。

《マノン・レスコー》〜15.栗色、金髪の美人たちの中で 16.見たこともない美人 17.ああ、マノン、またしても君は 18.ご覧下さい、狂った僕を 19.聞いて下さい、愛しい人
 15〜19はドミンゴもそのキャリアの初期に盛んに取り上げていたものであり、その濃厚なフレーズゆえに劇的テノールでこそ映える部分があるのも事実です。クーラも若かりし日のドミンゴを彷彿とさせる、ヒロイックな佇まいが実に印象的です。

《エドガール》〜20.大狂宴だ!
20はビゼー《カルメン》の影響を受けた荒唐無稽な作品。エドガール役には情熱的要素が求められるところで、クーラの感情の高まりを意欲的に表出しようとする姿勢が高く評価されます。

《妖精ヴィルリ》〜21.ここがあの家−苦しい僕のこの思いを
21はプッチーニの最初のオペラ。オペラに交響的要素を多様する手法を持ち込んで、ヴェルディにさえ戒められたという野心作です。アリアとして演奏時間が10分を超える長丁場で、歌い手は悔恨の念を切々と歌わなければならないという、緊張の持続が強いられています。クーラは強靭な体力と声を最後までフルに生かし切っており、このプッチーニ初期オペラの情熱的表現に申し分ない歌唱を行っています。

Track List   

  • 01. 歌劇「トゥ−ランドット」〜誰も寝てはならぬ
  • 02. 「トゥ−ランドット」〜泣くな、リュ−!
  • 03. 「ジャンニ・スキッキ」〜フィレンツェは花咲く木のように
  • 04. 「外套」〜お前の言うとおりだ
  • 05. 「外套」〜お前の口付けが欲しい
  • 06. 「つばめ」〜パリ!それは欲望の町
  • 07. 「つばめ」〜僕の家に来てくれると言ってくれ
  • 08. 「西部の娘」〜ひとこと言わせてくれ!〜6ヶ月たった
  • 09. 「西部の娘」〜やがて来る自由の日
  • 10. 「蝶−夫人」〜それはわからない、恋の程度にもよりけりだ
  • 11. 「喋−夫人」〜愛の家よ、さようなら
  • 12. 「トスカ」〜妙なる調和
  • 13. 「トスカ」〜星は光ぬ
  • 14. 冷たい手を〜「ラ・ボエ−ム」第1幕より
  • 15. 「マノン・レスコ−」〜栗色、金髪の美人たちの中で
  • 16. 「マノン・レスコ−」〜見たこともない素晴らしい美人
  • 17. 「マノン・レスコ−」〜ああ、マノン、またしても君は
  • 18. 「マノン・レスコ−」〜ご覧下さい、狂った僕を
  • 19. 「マノン・レスコ−」〜聞いて下さい、愛しい人
  • 20. 「エドガ−ル」〜大狂宴だ
  • 21. 「妖精ヴィルリ」〜ここがあの家−苦しい僕のこの思いを

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