ジョルジュ・プレートル/プレイズ・フランシス・プーランク
2024年に生誕125年を迎えた作曲家フランシス・プーランクが、深い信頼を寄せていた指揮者ジョルジュ・プレートル。プーランクの流れを汲む、古き良きフランス音楽の伝統・解釈によるその洒落た味わいのあるプレートルによる名演集です。
プーランクは1920年代に音楽の普及に蓄音機が果たす役割の重要性を認識していた作曲家のひとりで、EMIフランスを中心に自身の作品だけでなくシャブリエ、ドビュッシー、グノー、ラヴェルの歌曲を録音していました。また多くの共演者と監修を含む演奏・録音も行いましたが、その中でもプーランクが深い信頼を寄せていた同世代で最も著名なフランスの指揮者のひとりが、ジョルジュ・プレートル[1924-2017]でした。プレートルは当時オペラとオーケストラの両方で名声を博しており、元パリ・オペラ座の音楽監督でもあり、ヨーロッパやアメリカの主要オーケストラを指揮していました。マリア・カラスのお気に入りの指揮者になる前は、プーランクのお気に入りの指揮者でもあり、彼のスコアの多くの初演を彼に託しました。
このボックス・セットは、旧EMIカタログ内でプレートルによって録音されたプーランクの作品をまとめたもので、誠実で自発的、感動的、そして驚くほどダイナミックな表現力など、彼の音楽のさまざまな側面を示しています。プーランクの唯一のピアノの弟子だったガブリエル・タッキーノとの共演による協奏曲なども含まれており、プーランクの流れを汲む、古き良きフランス音楽の伝統・解釈によるその洒落た味わいのある演奏集です。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
プーランク:
1. オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調 FP93
モーリス・デュリュフレ(オルガン)
フランス国立放送管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:21 & 23.II.1961, Eglise Saint Etienne du Mont, Paris
2. ピアノ協奏曲嬰ハ短調 FP146
3. ピアノと18楽器のための舞踏協奏曲『オーバード』 FP51
ガブリエル・タッキーノ(ピアノ)
パリ音楽院管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:3.V & 13.X.1965, 16-17.VI.1966(2), Salle Wagram, Paris
Disc2
1. 2台のピアノのための協奏曲ニ短調 FP61
ガブリエル・タッキーノ、ベルナール・リンガイセン(ピアノ)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:8, 9 & 11.VI.1983, Salle Garnier, Monte-Carlo
2. クラヴサンと管弦楽のための『田園のコンセール』ニ長調 FP49
ジャン=パトリス・ブロス(クラヴサン)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:8, 9 & 11.VI.1983, Salle Garnier, Monte-Carlo
3. フランス組曲(ジェルヴェーズの作品による) FP80
パリ管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:29-31.I & 1, 2, 5.II.1968、Salle Wagram, Paris
4. 『マルグリット・ロンの名による変奏曲』〜牧歌 FP160
5. 『ジャンヌの扇』〜パストゥレル FP45a
6. 『カンプラの花輪』〜プロヴァンスの水夫 FP153
フィルハーモニア管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:24-25, XI, 1980, London, Abbey Road Studios
Disc3
1. 小象ババールの物語(フランス語版)
2. 小象ババールの物語(英語版)
3. 組曲『典型的動物』
ピーター・ユスティノフ(語り:1,2)
パリ音楽院管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:4 & 6.V , 20-21.V & 17.XII, 1965, Salle Wagram, Paris
Disc4
1. 歌曲集『村人の歌』 FP117
2. 黒人の狂詩曲 FP3
3. カンタータ『仮面舞踏会』 FP60
4. 歌曲集『動物詩集、またはオルフェのお供たち』 FP15a
5. シンフォニエッタ FP141
6. 『エッフェル塔の花嫁花婿』 FP23〜トルーヴィルで水浴する女の踊り/将軍の話
7. 2つの行進曲と間奏曲 FP88
ジャン=クリストフ・ブノワ(バリトン)
パリ音楽院管弦楽団(1-4)
パリ管弦楽団(5-7)
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:22-23.II , 30-31.III, 1965(1-4), 29-31.I & 1, 2, 5.II.1968 (5-7), Salle Wagram, Paris
Disc5
1. バレエ音楽『牝鹿』 FP36
2. テネブレの7つの応唱 FP181
3. カンタータ『枯渇』 FP90
アンブロジアン・シンガーズ(1)
フランス放送合唱団(2,3)
シャイヨー児童合唱団(2)
フィルハーモニア管弦楽団(1)
フランス放送新フィルハーモニー管弦楽団(2,3)
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:24-25.XI.1980, Abbey Road Studios, London (1); 22-23.XII.1983, Salle Wagram, Paris (2-3)
Disc6
1. スターバト・マーテル FP148
2. 悔悟節のための4つのモテット FP97
3. グローリア ト長調 FP177
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ:1,3)
フランス放送合唱団
フランス国立管弦楽団(1,3)
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:3-5.IX.1984 (1-2), X.1988 (3) Salle Wagram, Paris
Disc7
1. モノオペラ『人間の声』 FP171
2. モンテ・カルロの女 FP180
ドゥニーズ・デュヴァル(ソプラノ:1)
マディ・メスプレ(ソプラノ:2)
オペラ=コミック座管弦楽団(1)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団(2)
ジョルジュ・プレートル(指揮)
録音:IV.1959, Paris (1); 29.VI.1985, Salle Garnier, Monte-Carlo (2)