Fairytale Of New York (12inch Ep Zoetrope Vinyl)

ニューヨークのおとぎ話が、クリスマスを温かく包み込む…。アイリッシュ・トラッドをベースにパンク・ロック的なアプローチで”ケルティック・パンク”という独自のスタイルを確立した、愛すべき酔いどれバンド、ザ・ポーグス。彼らが1987年に発表した永遠のクリスマス・ソング、『FAIRYTALE OF NEW YORK / ニューヨークの夢』が、あの印象的なミュージック・ビデオを彷彿とさせる絵柄を採用した限定盤12インチ・ゾートロープ・アナログ盤となって登場！ 楽曲のオリジナル・ヴァージョンに加え、初めてこの曲をステージで演奏した貴重な未発表ライヴ音源などを収録！

◆アイルランドのフォーク・トラディショナル・ミュージックをベースにパンク・ロック的なアプローチで”ケルティック・パンク”という独自のスタイルを確立した、80年代を代表する愛すべき酔いどれバンド、ザ・ポーグス。そのサウンド・スタイルはもちろんのこと、文学性とドラマ性を併せ持った見事なストーリーテラーとしても人気を博す彼らは、1984年のデビュー以降5枚のアルバムを全英チャートTOP20に送り込み、今もなお時代を超えて愛され続ける永遠の名曲「Fairytale Of New York（邦題：ニューヨークの夢）」を生んだ、破天荒でありながら高い音楽性／文学性を持つバンドとして世界から愛され続ける永遠のケルティック・パンク・バンドだ。

◆彼らが1987年が発表した不朽のクリスマス・クラシックともいうべき永遠の名曲「FAIRYTALE OF NEW YORK（邦題: ニューヨークの夢）」は、最近BBCラジオ2のリスナー投票で最も人気の高い80年代のデュエット曲として選ばれたばかりだが、ニューヨークに出てきたアイルランド移民の物語を綴ったこの曲は英国を中心に世界中で定番のクリスマス・ソングとして愛され続けている。今回、この名曲が、あの象徴的なミュージック・ビデオをベースとしたイラストを採用した限定盤12インチ・シングル・ゾートロープ・アナログ盤となってリリースされることが決定した。

◆このゾートロープ・アナログ盤には、「Fairytale of New York」のオリジナル・ヴァージョンに加え、1987年12月にグラスゴーにある会場、バロウランドで行われたライヴの模様を収録した貴重な未発表ライヴ・ヴァージョン、そして同公演時に収録されていた「Dirty Old Town」のライヴ・ヴァージョン、そしてオリジナル楽曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンという計4曲が収録されている。

◆ここに収録されている1987年12月のライヴ・ヴァージョンは、この永遠の名曲が歩んできた歴史においても非常に重要な瞬間を捉えた音源だ。「Fairytale of New York」はもともと1987年8月にレコーディングが行われ、1987年11月にリリースされた曲だ。今回収録されているバロウランドでのライヴ音源は、バンドにとって初めてこの曲をステージで披露した瞬間を捉えたものであり、同時にこの楽曲でデュエットをしているカースティ・マッコールがバンドと初めて一緒にステージに立った時を捉えたものでもあるのだ。

◆当時カースティと結婚していたプロデューサーのスティーヴ・リリーホワイトが自らミキシング・デスクから彼らのパフォーマンスをレコーディングしていたのだが、この音源にはポーグスのあの生々しいライヴでのエネルギーが満ち溢れている。観客がカースティの名前を呼び、あの印象的なピアノのイントロとシェイン・マガウアンのヴォーカルへと流れ、全編を通して素晴らしいエネルギーが観客とステージを一体化させていくその感動の音源が、とてもリアルでクリアな音像で現代に蘇っているのだ。曲に書かれていた物語や情熱をそのままステージ上でより増幅させたパフォーマンスは、全音楽ファン必聴の音源だと言えるだろう。

◆オリジナルのレコーディング音源は非常に粗雑なものだったそうだが、技術の工場や追加のプロダクション作業を経て、この喜びに満ちた歴史的瞬間をその当時のエネルギーを損なうことなく現代に蘇らせたのは、オリジナルのプロデューサーであり、37年後に再び当時のライヴ音源と向き合うこととなったスティーヴ・リリーホワイトだ。彼はこの音源に関してこうコメントを残している。
「このライヴ音源を再発見し、そして再びこの音源に取り組んだのは、本当に愛情に満ち溢れた作業だった。オリジナル・テープは非常に粗削りなものだったけど、当時の彼らの生々しいエネルギーや力強さが詰まっていたから、なんとかしてそのエネルギーを保ったままじっくりと再編集せざるを得なかったんだ。当時はこの楽曲がどんな歴史を歩んでいくのかは全然わからなかったけど、今振り返ってみると、この曲に関わった一人として参加できたことをとても誇りに思っているよ」
(メーカーインフォメーションより)