CD

Valery Afanassiev Funerailles -Live in Osaka 2011

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
WKLC7017
Number of Discs
:
1
Format
:
CD

Product Description

葬送〜ライヴ・イン・大阪2011
ヴァレリー・アファナシエフ


沈黙のうちに映し出される陰と影。過去・未来を包み込む、永遠の一瞬。

現代屈指の鬼才アーティスト、ヴァレリー・アファナシエフによる2011年来日公演時のライヴ録音。主題は「葬送」、リストと彼を取り巻く(リスト以前・以降の)作曲家たちが取り上げられ、後半には葬送行進曲が並ぶという前代未聞のプログラムです。同年三月に起こった東日本大震災との因縁を感じさせる内容ですが、公演曲目は震災以前から決まっていました。
 収録曲のいくつかは過去にスタジオ(セッション)録音があるものの、今回の演奏は近年のアファナシエフ・スタイルを反映したものとなっており、その変貌ぶりに驚くファンも多いことでしょう。ある種の過酷さをもって容赦なく刻まれる律動。形而上学的な「重み」はそのままに、光り輝くような「軽み」の加わった、独特の陰影に彩られた変幻自在のタッチ。2011年時点でのアファナシエフの立ち位置を記す貴重な記録です。

【ヴァレリー・アファナシエフ ライナーノートより】
「・・・このリサイタルは鏡の間だといえる。そこでは葬送行進曲ですら互いに響き合うのだ。ゆえに、このプログラムにあるのは葬送行進曲がひとつ。そしてバガテルがひとつ。いかなる人生もこれらの言葉で定義されるだろう。」(若林工房)

【収録情報】
・ベートーヴェン:バガテル op.119より第1〜4番
・リスト:4つの小品 S.192
・リスト:暗い雲 S.199
・リスト:悲しみのゴンドラ 第2稿 S.200-2
・ドビュッシー:前奏曲集第1巻より(帆/雪の上の歩み/沈める寺)
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番 op.26より第3楽章『葬送行進曲』
・ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 op.35より第3楽章『葬送行進曲』
・ワーグナー/リスト&アファナシエフ編:『パルジファル』より『聖杯への厳かなる行進』
・リスト:詩的で宗教的な調べ S.173より『葬送』

 ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)

 録音時期:2011年11月20日
 録音場所:大阪、いずみホール
 録音方式:ステレオ(24-Bitデジタル/ライヴ)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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 重く、ひきずる・・・。ライブで聴いたとき...

投稿日:2013/06/16 (日)

 重く、ひきずる・・・。ライブで聴いたときにどう感じるのか分からないが、CDという媒体で音だけが飛び込んでくる状態では正直いって全部聴きとおすのがしんどくなるくらい重い。葬送の行進で担がれるのは死者、担いで歩くのは生き残っている者(または次に死すべき運命の人々)。違いは担ぐか担がれるかだけの違い、人間の生死とは所詮その違いでしかないのだろうか。   小品のピース集といった気持ちで聴くと大変なことになるのでご注意を。リストやベートーヴェンの小品ですらその質量の大きさといったら・・・。今回は「葬送」がテーマだから抜粋なのは仕方ない。しかし、ショパンの第2ソナタなどは是非全曲通して聴いてみたいものだ。   もうひとつだけ書き加えさせてもらうと、当公演が2011年ということであの大震災との関連を考えてしまう(レビューにもある通り、震災前から練られていたプログラムらしい)が、これだけ重量級の演奏でも、(当然のことではあるが)あの震災の悲劇を包みきれないのだ・・・と考えさせられてしまう。改めて大震災の被害に遭われた方々に、つつしんで哀悼の意を表したい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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