Georges Cziffra -Chopin, Liszt: Piano Works (1964 Tokyo)

ＮＨＫ名演奏家幻のライヴ・シリーズ第４弾
人間業を超えた超絶技巧。
シフラ初来日時の貴重な記録

シフラ・ファンにはすでにおなじみのMedici Masters盤と1曲違いの内容（ショパンの即興曲第3番が無くなり、リストの『愛の夢』第3番が収録）ですが、今回は音質が向上しているか気になるところです。
　曲芸まがいの技巧誇示とアクの強い演奏で、当時賛否両論を巻き起こしました超絶技巧系ピアニスト、ジョルジュ・シフラの演奏は、今日の目からみてもその技術は驚異的なものがあります。
　シフラが初めて来日したのは1964年で、その際に東京文化会館で行なったリサイタルをNHKが収録しており、今回はそこからのCD化となります。
　ショパン作品はおとなしめの演奏ですが、得意のリスト作品ではアクセル全開、急発進、急ブレーキも多く、グラングラン揺れるような感じでシフラ狂にはたまらない演奏がおこなわれています。半音階的大ギャロップは、映像がNHKでも放映されていましたが、あらゆる録音の中で最高度の演奏が達成されているにも関わらず、途中2〜3回よそ見をしているほどの余裕ぶりには驚かされたものでした。同じく凄まじ内容のハンガリー狂詩曲第6番と共に、シフラ・ファンにはたまらない録音となっています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
ショパン：
・幻想曲ヘ短調 Op.49
・スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
・華麗な大ワルツ Op.18
・華麗なワルツ Op.34-3
・ バラード第4番 Op.52
・ポロネーズ第6番 Op.53『英雄』

リスト：
・スペイン狂詩曲
・『愛の夢』第3番
・ポロネーズ第2番
・ハンガリー狂詩曲第6番
・半音階的大ギャロップ

　ジョルジュ・シフラ（ピアノ）

　録音時期：1964年4月23日
　録音場所：東京文化会館
　録音方式：モノラル（ライヴ）

　ディスクは国内プレスとなります。