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子どもは罰から学ばない

Paul Dix

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784491050621
ISBN 10 : 4491050627
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

必要なのは罰でも脅しでも、なだめすかしでもない。 本当の信頼関係を結び、子どもが社会の中で生きていく力を育むために大切なもの。
本書の概要
筆者であるポール・ディックスは、イギリスで数々の教育困難校を立て直してきました。その中で、子どもたちの問題行動は傷つきや不安に由来すること、学校全体が一貫した基準で彼らに行動支援を行うことが大切だと考えました。
罰を用いても、子どもたちはそこから正しい行動規範を学ぶことはありません。傷つき、困りや怒りを抱える子どもたちには、他者と生きるためのふるまいを教えてくれる大人、身に付くまで根気よく支えてくれる大人こそが必要なのです。
本書では、そうした行動支援に必要な教師のマインドセットや方法を示します。

本書からわかること
教師の行動から子どもたちはメッセージを受け取っている
世の中には、「〇歳ならちゃんとできてあたりまえ」という、根拠のない言説があふれています。でも、それは本当でしょうか。子どもたちは日々、家庭で、地域で、学校で、他者と生きていくために必要なふるまいを学び続けています。しかし、たった一度教わるだけでそれらが身につくわけではありません。
子どもたちの中には、ルールや規範をすぐに守れる子と、それがむずかしい子がいます。環境によって精神的に追い込まれていたり、傷つきを抱えていたりする子どもたちはなおさらです。
ルールやふるまいを身に付けるには、学校や教室が一貫した基準で運営され、子どもたちにとってそれがわかりやすい形で示されていることが大切です。

罰や脅しを用いずに、行動に問題のある子どもをどう導くのか
本書では、学校や教室が子どもたちにとって安定した環境になるための方法がまとめられています。

・教師が毅然とふるまうことの大切さ
・子どもを気にかけ続けるということ
・悪い行いを目立たせても良いことはない
・ルールに従う子と人に従う子
・問題行動へ介入するためのスクリプト(指導台本)
・子どもと問題を解決するための修復的な会話・実践

問題行動があるときほど、そしてそれが続けば続くほど、力や声の大きさでねじ伏せてしまいたくなるかもしれません。でも、それで子どもがなにも学べないのだとしたら――。 明日からの学校経営・学級経営を変える一冊です。

こんな先生におすすめ
・子どもの問題行動が続いたときに対処の方法がわからない・迷うとき
・教師の「安定感」について考えたくなったとき
・むずかしい指導に直面したとき

【著者紹介】
ポール・ディックス : 教育アドバイザー。指導者、教員トレーナーとして25年間教育に携わり、都会の荒れた小・中・高校、代替教育施設、高等教育機関で生徒指導革命を起こしている。学生時代は何度も勉強を放棄しかけたが、ケンブリッジのホーマートン大学で教育訓練を受け、卒業後は東ロンドンやヌニートン、バーミンガムにある教育困難校で勤務した。現在は教育アドバイザー・生徒指導スペシャリストとしてさまざまな学校で教職員を指導する他、教職員行動規範に関する教育省への提言、教育特別委員会へのエビデンス提供、司法省と共同で若年受刑者のふるまいと扱いに関する多数の取組を実施している。子どものふるまいと評価に関する記事を250以上執筆し、著書は5冊出版されている。2009年にはある学校の教育改革に協力し、9ヶ月でOfstedの評価を「不合格」から「よい」に上げ、イギリスの優秀トレーナー賞を受賞。11の特別支援学校からなるマルチアカデミー・トラストの理事を務め、教育機関における隔離ブース反対活動も行なっている

森本幸代 : 翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hiace9000

    話題の一書、購入してみました。たしかに!という内容ではあるのですが…、なぜなんでしょう、なんかこのしっくり来ない違和感は。この手の教育ジャンル系読書は、読中「そ!なるほどー!」と言わしめてなんぼ。本作は「たしかにねー。でも、そーゆーもんなんですかね?」と読中微妙につっこみを入れてしまう読書でした。外国が舞台だから日本と違って当たり前というのはアンコンシャスバイアスじゃね?と言われればその通りかもしれません。そこに何がしかの共通項や示唆を学びとるべきなのでしょうが…。再読すべきかどうか、しばらく寝かします。

  • たまきら

    原著タイトル「When the Adults Change, Everything Changes」。子どもを変えようとする前に、大人が変わろう。「問題児」を観察し、彼らの生活を知ろう。学校での時間を心から楽しめるものに変えていこうー既視感があるメッセージですが、きちんと継続して行うのは至難の業でしょう。一人の先生の奮闘記を頼もしく読みました。家庭でも使えるテクニックも多く紹介されています。

  • ちゅんさん

    "怒鳴らない"とか"ルールは多過ぎない方がいい簡潔に"など普段自分が意識してたことが間違ってなかったことを知ることができ安心した。また、“途方にくれたときや、何をやってもうまくいかないときは、優しくあることを意識しよう”には勇気付けられた。良書でした

  • 山のトンネル

    ★4。小さい子どもと接する機会が多い人におすすめしたい。小学校の先生など。

  • ソーシャ

    原題は『大人が変わればすべてが変わる』。イギリスの教育者が伝統的な懲罰的教育を批判して、子どもに対して一貫性を持って関わることの重要性を論じた本。既存の方法の問題点の指摘や具体的にはどのようにすればいいのかを現実的な視点も交えつつ丁寧に説明しています。ただ、著者が批判している懲罰的教育の例は罰を考えなしにとりあえず使っていることが多くて、罰をピンポイントで使用して、そのあとのフォローもしっかりしたら話が変わってきそうな気がします。

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