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ばるぼら 角川文庫

Osamu Tezuka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041088814
ISBN 10 : 404108881X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan

Content Description

耽美主義の作家、美倉洋介の家にころがりこんだフーテン娘、ばるぼら。その正体は悪魔か、ミューズか、あるいは美倉のつくりだした幻影なのか?

【著者紹介】
手塚治虫 : 1928年、大阪府生まれ、兵庫県宝塚市で育つ。大阪大学医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。勲三等瑞宝章受勲。漫画の神様と呼ばれ、現代の漫画文化を築き上げた人物。代表作に『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』(75年第4回日本漫画家協会賞特別優秀賞)、『陽だまりの樹』(84年第29回小学館漫画賞)、『アドルフに告ぐ』(86年第10回講談社漫画賞)など多数。宝塚市には手塚治虫記念館がある。89年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アマニョッキ

    母の手塚治虫コレクションのなかでも、これと「奇子」と「MW」は見つからないように読んでたなあ。このたび息子さんによって映画化されるそうで、文庫版で手に入るのは嬉しいかぎりです。わたしは女優さんの方はあまり好きではないのですが、美倉に稲垣吾郎さんの配役は素晴らしいと思います。

  • ω

    友人から私に似ているとプレゼント頂きましたω! 手塚作品のヒロインと似ているなんてとても光栄です。ちなみにばるぼらはアル中のフーテン女です。三文文士か絵描きのところに、ノラ猫のように居つくので注意して下さい。

  • さおり

    本屋さんで目について買ってみました。手塚治虫読むの、初めてかも。リボンの騎士もメルモちゃんも、中途半端にテレビで観てただけやしな。来月、実写映画が公開なんだって。ばるぼら役は二階堂ふみさんなんだけど、原作に忠実にいくとしたら、裸のシーンだらけだわ。大丈夫かな。

  • 阿部義彦

    文庫化を機会に再読。作品的にはビッグコミックで、「奇子」と「シュマリ」との間に連載されたとの事。作者が行き詰まり、今までの丸い絵柄をすてて、劇画的描写法を実験的に取り入れていた時期の作品です。連作短編ともいえて、一話ごとのまとまりには出来不出来が有りますが私は楽しめました。女性像としても、今までの手塚さんの範疇にない、悪魔的、魅惑的、退廃的な匂いが濃く、主人公の変態性性欲と相まって、読ませます。エピソードとしては第5章「砂丘の悪魔」が自分の処女作の幻を追いかけてばるぼらがその手助けをする話で良かった。

  • Bo-he-mian

    手塚眞が映画化する前から読みたかったのだが、意外とリーズナブルな価格で流通してなく…やっと懐具合に見合う古本をゲットした次第。漠然と「魔女の話」ぐらいの事しか知らなかったのだけど、実はオカルト性よりも、作家や芸術家の創作に賭けるドロドロした内面、芸術性の探求と、一方で富や名声を求める欲望、エゴイズムなどを、「ばるぼら」という一種のパラサイトというか座敷わらしというか、捉えどころのない「主人公の家に居候するフーテンのアル中女」に象徴させて描いた、メタフィクションのような不条理寓話なんじゃないか、と感じた。

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