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意匠の天才小村雪岱 とんぼの本

Osamu Harada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106022685
ISBN 10 : 4106022680
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大胆にして繊細。豪奢ながらもさりげない。懐かしき江戸の姿を描きつつ、極めてモダン―。大正から昭和初期にかけて、主に大衆文化の分野で活躍した意匠家・小村雪岱。独自のデザイン感覚に貫かれたその作品世界は、泉鏡花にも愛されました。彼が手がけた貴重な装幀本から、挿絵、舞台美術、日本画まで、珠玉の名品150余点を一挙掲載。新資料や味わい深い名随筆も特別所収し、永遠に古びることなき天才の全貌に迫ります。

目次 : 永遠に新しい、意匠の天才/ 第1章 小村雪岱の装幀(大胆にして端正、とびっきりの装幀家/ 雪岱装幀ベスト10/ 折衷の美―雪岱の装幀/ 傑作ざくざく、装幀ギャラリー)/ 第2章 小村雪岱の仕事(資生堂時代―資生堂でデザイナー修業/ 挿絵―多忙な多忙な挿絵画家稼業/ 舞台美術―役者が惚れた舞台美術家/ 肉筆画―そもそもは日本画家でした)/ 第3章 小村雪岱の横顔(めぐるひとびと/ セッタイ、あなたはナニモノだ?―小村雪岱のいる美術史へ)

【著者紹介】
原田治 : 1946年、東京都生れ。イラストレーター。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。70年、雑誌『アンアン』創刊号でイラストレーターとしての仕事を開始。76年からはキャラクターグッズ「オサムグッズ」の制作を開始し、人気を博す

平田雅樹 : 1963年、群馬県生れ。蒐書家。東京大学大学院修了

山下裕二 : 1958年、広島県生れ。美術史家。明治学院大学文学部芸術学科教授。東京大学大学院修了。室町時代の水墨画の研究を起点に、縄文から現代まで幅広く美術を論じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    読友さんのレビューを見なければ、小村雪岱のことを知らなかった。繊細でシャープな線と大胆な構図。一目でこの作家の虜となった。本の装丁、挿絵、舞台美術、日本画、さらに資生堂でのデザインと、その守備範囲は広い。資生堂では、社名ロゴのデザインにも関わっていたようだ。一面黒い川面に白い足が見える「お傳地獄」の挿絵には、特に目を奪われてしまった。

  • ヒロミ

    大正の元祖名デザイナー雪岱。泉鏡花の「日本橋」の日本橋を蝶が舞う素晴らしい装丁でデビューを飾った(この人と鏑木清方、橋口五葉、鰭崎英朋を私は勝手に「鏡花装丁(挿絵)四天王」と呼んでいる)。帯によると「挿絵、舞台美術、日本画まで全151点収録」とのことだが鏡花についての随筆も二篇収録されており、コラムも充実した良書だった。雪岱は資生堂で化粧品のデザインを手掛けていたこともあり、その意匠は垢抜けていてシック(粋)だ。傘の群れの絵は今見ても本当に圧倒される。デザインに興味がある方は一度雪岱の意匠を見てほしい。

  • ぶんこ

    読友さんの感想を拝見して巡り会えた小村雪岱。とてもとても素晴らしい。ふぅ〜。ため息しかでません。静謐な美しさを感じます。元々日本画が好きなのですが、日本画とモダンな感性がとけあい、歌舞伎の世界を感じたり、資生堂の香水瓶に大正の時代を感じたりと心持っていかれました。数少ない著作、そして美術館にも足を運びたいです。ポスタカード本もあるようで、それも手元に置きたいです。読友さんに感謝です。

  • どぶねずみ

    小村雪岱の絵は大和絵の「雅」と浮世絵の「俗」との融合。鈴木春信の影響が大きかったようだが、挿絵や装丁を中心としていたため、アート界では低く見られていたが、再評価されるべき人物だと思う。新聞小説連載の挿絵も手掛けていたため、息つく暇もないハードワークをこなしていたそうだ。私が好きな鏑木清方とも交流があり、描く雰囲気も似ている。また、舞台美術家としての実績も残している。やはり、展示を観てみたい。

  • yyrn

    小村雪岱の「挿絵」は何度見てもいい。いいとしか言いようがない。たとえ小説は読んでいなくても、雪岱が描いた挿絵や本の装幀画の一つひとつに、日本的な切なさや、やるせなさ、簡素な美などが感じられて連想が膨らむので(未読の方がさらに広がる?)コロナ静養には打ってつけの本だとおススメしたいw。▼代表的な挿絵や装幀画、舞台美術の解説のほか、泉鏡花をはじめとする小説家との関係や雪岱自身のエピソード、後世への影響など、幅広く取り上げられていて、雪岱びいきには嬉しい本に仕上がっている。▼戦争で作品が焼失するのは惜しいと⇒

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