Learning To Dissolve

ニューメタルの要素を含みストレートエッジの精神が根差したメタリック・ハードコアバンド＝ORTHODOX（オーソドックス）、大きな可能性を秘めた3作目『Learning To Dissolve』

米国テネシー州のメタルバンドORTHODOX。彼らの出身地ナッシュヴィルからイメージされるレイドバックしたエネルギーとカントリー・ミュージックの雰囲気とは真逆である不穏なニューメタルの要素を含んだメタリック・ハードコアを武器にしたサウンドを誇る4人組だ。バンドは2017年に記念すべき1作目『Sounds of Loss』、2019年には2作目『Let It Take Its Course』を発表、そして2021年10月にはCentury Media Recordsとの契約をアナウンスし、レーベルからのデビュー・シングル「Body & Soul」を公開。そして2022年8月には3枚目となるフルアルバム『Learning To Dissolve』をリリースする。『Learning To Dissolve』は、ニュージャージー州ベルヴィルにあるグラフィック・ネイチャー・オーディオ・スタジオでプロデューサー兼ミキサーのRandy Lebooeuf(THY ART IS MURDER、KUBLAI KHAN)とパンデミックのフラストレーション渦巻く2021年夏の猛暑の中、レコーディングを行い完成にこぎつけた作品だ。作業終了後、猛威を振るうハリケーン「アイダ」がスタジオを襲い、危うく作品のデータを喪失するところだったが、メンバーが機材を運び出したことで最悪の事態を免れたという。

フロントマンのAdamは、「俺たちは、誰がどう思おうが構わないという姿勢と、自分たちのやり方で進んできた。俺たちはハードコアで育ったわけじゃない、LINKIN PARKやSYSTEM OF A DOWNのようなバンドを聴いていたんだ。『Learning to Dissolve』では、それらの影響が、アルバムのオープニング曲「Feel It Linger」からラストの「Voice in The Choir」まで感じられる。一度聴いたら忘れられない衝動的で洗練されたサウンドに仕上がっているよ」と語る。また前作『Let It Take Its Course』が愛と怒りの二面性に焦点を当てたアルバムだったのに対し、今作は激しい内省がテーマだ。若い頃に愛した人やものが、必ずしも自分の道徳観と一致しないことがある。そのことに気付き、自分の道を見つけること、何が正しいことかを決めることが今作では深く掘り下げられている。また、そのテーマに行き着いた理由として、メンバーが依存症の問題を抱えた家族の中で育ったという過酷な背景もあるという。そして、意外にもORTHODOXのメンバーに根差しているストレートエッジの精神が反映された作品でもある。

6月にMVが公開された「Head On A Spike」は、作品への期待値をさらに上げる強烈なトラックであり、バンドにとって決意表明となる楽曲だ。「これまでの俺たちに対して、何もできないと蔑んできた人たちに中指を立てた曲なんだ。俺たちは、陳腐なバンドとしてずっと見過ごされ続けてきた。この曲は俺たちがタオルをリングに投げると考えている人たちへのメッセージだ。俺たちが諦めることはない！まだまだバンドのピークに達していないんだから」。ORTHODOXが傑出した存在になるための重要な作品が2022年夏、遂に発表となる。

＜ORTHODOX＞
Adam Easterling – Vocals
Austin Evans - Guitar
Shiloh Krebs – Bass
Mike White – Drums

(メーカー・インフォメーションより)