Cd E Dvd -Ao Vivo

現代音楽にジャズの要素も採り込んだインストゥルメンタルのMPB...知性を感じさせるリリカルでコンテンポラリーなピアノ・プレイの系譜に30代にして今や真っ先にその名が挙がるアンドレ・メマーリ。新譜として2010年に収録されたORQUESTRA A BASE DE SOPRO DE CRITIBA (クリチーバの吹奏楽を基盤とした交響楽団）とのジョイント・ライヴ。

20人弱の管楽器を主体にしたオーケストラにはコントラバスにギターやドラムスにブラジリアン・パーカッションも居り、コンテンポラリーな響きからサックスやフルートなどがソロを採るジャズ・マナーまで、曲に合わせて自在。このクリチーバのオーケストラとグランド・ピアノで対峙するのが主役のアンドレ・メマーリ。マルチ・インストゥルメンタリストとしての器用さと、相対音感の卓越した能力を活かしたコンポージングにも定評のあるメマーリによる自作曲、2nd のタイトル曲である"Lachrimae" や"Uma Valsa em Forma de Arvore"、3rd アルバムであるワルツ曲集に入っている"Passeio" や"Toada"などに、ミルトン・ナシメント"Ponta de areia"、トニーニョ・オルタ"Francisca" といったミナスの美しい旋律、モアシール・サントスの"Agora eu sei" も。楽器編成の特性を活かしたダイナミズムが聴きもので、押しては引くめくるめく展開がライヴの臨場感と相俟って聴き惚れて、見入ってしまうほどに素晴らしいショー。大演壇はアルバム「MIRAMARI」（ブラジル盤は取り扱い終了）収録の"Brilha o Carnaval" でのビッグバンド・マルシャ。
（メーカー資料より）