伊藤純子: Luna 月の光

C.B.Fisk製パイプオルガンの色彩豊かな響きによって
絵巻物のように繰り広げられる　古典から現代までの11曲

C.B.フィスク社製（米国）のこのオルガンには「ルナ」という名前が付けられています。「静かに力強く輝き、観る人の心を包み込む月の光のように、響きの『光』を人々に届けてほしいという願いが命名の由来」（CD前書きより）。
　ルナは、2段鍵盤26ストップの楽器で、2006年に神戸国際大学に設置されて以来、学内外に愛されてきました。伊藤純子は、同大学だけでなく、立教大学、神戸松蔭女子学院大学、聖路加国際大学などに設置されている名器オルガンに長年携わり、演奏や研究を重ねてきた経験豊かでレパートリーの幅広いオルガニスト。今回は「月」や「光」にちなんだ楽曲を中心に、ルナの魅力が人々の心に届くことを願って選曲した、親しみやすいアルバムとなっています。
　オルガンのある礼拝堂（座席数100）は、祭壇に向かって高く傾斜のある天井により、音の反響も神秘的な個性を持っています。J.アラン『光の創造主』による変奏曲で始まるこのアルバムを聴けば、チャペルに招かれた賓客のように、透明な光に包まれる醍醐味を味わえます。（販売元情報）

【収録情報】
● J.アラン：『光の創造主』による変奏曲
● デュリュフレ：顕現節の入祭唱への前奏曲
● メシアン：聖霊降臨祭のミサより第4曲：聖体拝領唱『鳥たちと泉』
● ボヴェ：日本三景より『赤とんぼ』による瞑想曲
● ラモー：クラヴサン曲集 第2組曲より第5曲『鳥のさえずり』
● J.S.バッハ：主よ、人の望みの喜びよ
● ギルマン：コラールとノエル集より『神の業はすべてよし』
● レーガー：12の小品より『ベネディクトゥス』
● ドビュッシー：ベルガマスク組曲より第3曲『月の光』
● 日本聖公会古今聖歌集320番『むかしより世々のわがたすけよ』
● J.S.バッハ：フーガ 変ホ長調 BWV.552-1

　伊藤純子（オルガン）

　録音時期：2022年3月、2023年2月、3月
　録音場所：兵庫県、神戸国際大学、諸聖徒礼拝堂
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

【伊藤純子　いとう じゅんこ】
立教大学文学部英米文学科を卒業後、東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業、フェリス女学院大学音楽学部ディプロマコース修了。ニューイングランド音楽院に短期留学。国内外各地のホールや教会において演奏活動を行っている。立教大学において13年間オルガニストを務めた後、現在は神戸国際大学オルガニスト、神戸松蔭女子学院大学非常勤講師・音楽指導者、聖路加国際大学聖ルカ礼拝堂オルガニスト。日本聖公会神戸教区オルガニスト。立教大学教会音楽研究所所員。日本オルガニスト協会・日本オルガン研究会会員。（販売元情報）