Books

冷戦 ワールド・ヒストリー 上

O.a.ウェスタッド

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000256728
ISBN 10 : 4000256726
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

資本主義と社会主義に世界を二分し、国家や人々の生活を翻弄した冷戦。それはイデオロギー対立であると同時に、一つの国際システムであった。その起源から展開、終焉までの一〇〇年の歩みを、冷戦史研究の第一人者が描き切った迫力の通史。米ソや欧州のみならず、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど全世界を包含した「世界史」としての冷戦を浮かび上がらせる。上巻は一九世紀から二つの大戦を経て、キューバ危機までの冷戦が本格化する時代を扱う。

目次 : 世界の形成/ 出発点/ 戦争の試練/ ヨーロッパの非対称性/ 復興/ 新しいアジア/ 朝鮮半島の悲劇/ 東側陣営/ 西側の形成/ 中国の災難/ 帝国の解体/ ケネディを襲った危機

【著者紹介】
O.A.ウェスタッド : 1960年ノルウェー生まれ。ロンドン大学政治経済学院(LSE)教授、ハーヴァード大学教授を経て、現在はイェール大学歴史学部、ジャクソン・インスティテュート・オブ・グローバル・アフェアーズ教授。冷戦史研究の第一人者

益田実 : 1965年生まれ。立命館大学国際関係学部教授。イギリス政治外交史・国際関係史

山本健 : 1973年生まれ。西南学院大学法学部教授。ヨーロッパ国際関係史

小川浩之 : 1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。現代イギリス政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 風に吹かれて

    過ぎ去った歴史に「もし」はないのだけれど、スターリンが猜疑心に埋没した指導者でなければ、毛沢東が自分の存命中に共産主義中国を完成させようとしなければ、フルシチョフがスターリン批判を行ったときアイゼンハウアーがソ連と対話する根性を持っていたならば、あるいは、日露戦争にロシアが日本に敗れず、日本を恐れず第二次世界大戦の早期に参戦していたならば、そもそも日本が日露戦争に敗れていたならば、などなど、世界は、日本は、違う姿になっていたのかも知れない。➡

  • moto

    大学の講義で各地域の現代史を学ぶ中で、冷戦の横軸ないし全体像を掴んでおきたいと思い、手に取った。冷戦は通常、1945年から描かれることが多いが、本書では19世紀末のグローバルな経済危機と、共産主義運動の盛り上がりから書き起こしている。上巻では、二度の世界大戦と冷戦の開始から、キューバ危機までを扱う。冷戦を学ぶにあたっては、ヨーロッパ中心、西側中心、あるいは日本ではアジア冷戦(中国や朝鮮半島)重視になりやすい。その点、東側陣営を扱った第7章は、共産陣営内部の動きを理解する上で大変参考になった。

  • 上巻は冷戦の諸相についてソ連の登場からキューバ危機までをグローバルな視点で描いており、ここまででも冷戦という構造がいかに世界を歪めてきたかが理解できる。カストロがもともとは共産主義者ではなかったことも発見だった。それにしても、冷戦時代に繰り返されたイデオロギーに基づく東西間での言葉の応酬が今となっては何とも滑稽な気がしてきた。とは言え、冷戦によって世界中で数千万人の人々が亡くなっているのだから(イデオロギー恐るべし)、「何でこうなってしまったのか」をしっかりと見極める必要があるだろう。下巻へ。

  • MUNEKAZ

    冷戦史を扱った大著。上巻は第一次世界大戦の終結からキューバ危機まで。米ソのイデオロギー対立をすべての根源としながらも、その視点をヨーロッパに限らず、広くグローバルに捉えているのが特徴か(日本についても言及がいくつかあり)。冷戦という国際システムに世界が絡めとられ、対立が固定化されていく様子が巨視的に描かれていく。また米ソの指導者のみならず、毛沢東やネルー、スカルノらの発言が多く引用されているのも印象的である。

  • 羊山羊

    本著は冷戦という時代の出来事を、成長する米国に対抗するソ連と、この2つの超大国の間ですり潰されながらも独自の生き残りの道を模索する他国、という形で活き活きと語り尽くす。読んでいて思ったのが、ヨーロッパの地域性というか、大戦後伸びる超大国に対して余りにもその力を喪ってしまった欧州の哀れさだ。冷戦期の欧州は戦後復興、再び伸びる独への恐怖、米ソの草刈場にされたことですっかりリーダーとしての座を失ってしまっていた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items

HMV&BOOKS online Recommend