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咒(まじない)の脳科学 講談社+α新書

Nobuko Nakano

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065309421
ISBN 10 : 4065309425
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan

Content Description

人間社会にはびこる咒(まじない)の正体とは!?
私たちを息苦しくさせる――SNSにあふれる呪いの言葉、脳にかけられる暗示。刷り込まれる負けグセ。
脳を中毒にする――イケニエを裁く快楽、罰を見たい本能や正義感。ウソつきなほうがモテる不公平。
知りたくなかった現実――男のほうが見た目で出世、女はここまで見た目で損、脳に備わっていたルッキズム。

私たち人間の社会は咒(まじない)でできています。
なぜなら言葉が、意識的と無意識的とにかかわらず人間の行動パターンを大きく変えてしまうから。人間関係や仕事、人生の幸不幸も、あなたを取り巻く社会の空気も、言葉が咒となって左右します。そして今SNSがひとりひとりを孤立させ、言葉はいっそう先鋭化していっています。
さらに、正義や快楽に中毒する脳そのものがそもそも人間社会を息苦しくする装置でもあります。
本書の役割は、人間にかけられた咒から解放されるためのものです。



【著者紹介】
中野信子 : 東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東日本国際大学特任教授、森美術館理事。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに、人間社会に生じる事象を科学の視点をとおして明快に解説し、多くの支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • tamami

    私たち人間は、誰かの発する音声に左右され、他者が何気なく書いた言葉を目にして一喜一憂する。(帯の言葉より)現代社会を生きている私たちの脳が陥りやすい言葉やものの見方について、脳科学的な知見から本質を解き明かす。咒(まじない)、呪い、快楽、ルッキズム…と各章で著者の解説に得心しつつ読む進めると、終章で意外な?結論に導かれ、あたかも生まれ変わった自分に出会ったような思いになる。「私の命はあなたの命でもある」と記された思いを、戦火に明け暮れるこの世界で、多くの人々が持つことが出来れば、どんなにか良いことだろう。

  • ぐうぐう

    まじないは言葉による呪い、といったイメージがある。しかし本書で中野信子は、まじないのポジティブな面を論じようとしている点が印象的だ(ゆえに「まじない」に「呪」ではなく「咒」の漢字を当てる)。とはいえ、SNSの時代にあって、言葉は容易に人を呪っていく。「私たちは、物理世界に生きてはいるが、それ以上に、人間関係の中、人間の認知の形成する社会の中に生きており、その認知は、自他の言語や行動によって鋭敏に影響を受け、未来が変わってしまうということが実は頻繁に起きているのだ」(つづく)

  • 幸猪

    人間社会を支配するのは論理ではなく「咒」であるという刺激的な視点から語られている(中野氏らしくもある)。咒とは言葉や儀式的行為が無意識に作用し、人々の行動や社会構造を変える力のこと。私たちは日々、他者の発する言葉や自らの思考に左右され人生の方向すら変えられている。社会全体も「公正世界仮説」のような咒に支配され、秩序を保つ一方で犠牲を生み出す。つまり物理的な現実以上に言葉と認知によって編まれた社会の編み目に生きているといえよう。では咒の世界を生きぬく術は・・・人間の根源的な行動原理に咒は組み込まれており自ら

  • くくの

    良くも悪くも行動や思考に無意識的に影響を及ぼしている脳。苦しみや楽しさを脳科学の観点から見ていく。勝手に呪術的なものを期待していたけど、内容はいたって真面目な脳科学。医者の言葉で回復速度が変わったり、悪い想像をすると実際に体調が悪くなるノーシーボ効果があったり、正義中毒は脳機能として普通だったり、見た目は関係ないと言いつつも脳は見た目最高って思っていたり、脳の呪いはなかなか強い。

  • かめりあうさぎ

    この方の著書は何冊か読みましたがどうも合わないようです。タイトルと内容がなんだかちぐはぐ。と思ったら、雑誌の連載「あなたの中のモンスター」に加筆修正したと最後にあった。うんなんか納得。

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