Boom Shadow

コズミック＆フューチャリスティックなファンク・リズムにスライや、閣下プリンスの影響を色濃く感じさせるエモーショナルでファンク＆ソウルなボーカルで、｢Slyの再来｣、｢現代版Stevie Wonder｣、「新世代のプリンス」、｢ポストAmp Fiddler｣など形容されるカリフォルニアの新星Nino Moschellaが、話題を浚った2006年のデビュー・アルバム『The Fix』に続く、ニューアルバムをリリース。人里はなれた田舎町で製作された前作に対し、本作では再びより刺激的なベイエイアはオークランドを拠点にレコーディング。Myspaceを通じてコンタクトを取り合った彼のファンでもあったスリーピース・バンド、The Parkをバックバンドに起用。ド派手なイントロM1に幕開け、狂ったエフェクトを施したドラムにNino Moschellaの清涼感あるファルセット・ヴォイスが意外なまでにマッチしたM2、往年のファンク好きの首をもガンガンに振らせる太いベースとファットなリズムのファンクM3、Fanny Franklinをゲストにフィーチャーしたハート・ウォーミングなソウルチューンM4、コズミック＆フューチャリスティックなM7、アヴァンギャルドかつ、アバンギャルドなM8、神秘的なシンセの響きに吸い込まれる彼の娘に捧げたM9、Sa-Raサウンドにも通じるPファンク臭も臭わすM10、柔らかいアコギとホーンのメロディー上でJack Johnsonらにも通じるユルい歌声を聞かせるM11、Prince好きモロ出しのミッド・ファンクM12などなど。前述の形容に違わない全ての音楽エッセンスが溶け合ったサウンドプロダクションとファンク＆ソウルなヴォーカルが絡む至高のグッド・ミュージックの数々。ジャンルの枠を超え全てのリスナーに是非ともお勧めしたい一枚です。

レーベルインフォより