Nielsen (1865-1931) Review List
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Posted Date:2025/10/04
作曲者の世界を十分に堪能する演奏である。シベリウスと同時代であるが、作風の違いにも触れることができる。強弱のはっきりとした演奏であり、ソロクラリネットもとてもうまいと感じた。音場の広い録音も良い。
げたんは .
Posted Date:2024/11/27
何よりクラリネットの音色が柔らかくて暖かい。ニールセンでは、オーケストラの響きにも感じ入った。さすがに独奏者を擁するオーケストラだけあって、響きが溶け込んでいると思った。グリーグでは、さらに音に繊細さが増し、表現にも起伏があって、伴奏ピアノとの掛け合いも楽しく、美しい。
げたんは .
Posted Date:2023/06/25
1番、5番、6番が名演。とりわけ1番はここまで曲の良さを引き出した演奏はなかったと思うほどの鮮烈さ。6番もたいそう面白い。一方2番もメリハリがきき快調に進むが、ここで暴れてほしいというところでなぜかルイージは引いてしまう。第3楽章はエスプレッシーヴォで素晴らしいのだが。3番はフォルテで響きが飽和してしまいタイトルの「広がり」がもうひとつ。4番はティンパニを抑えオケに溶け込むようにしており、第4楽章最後の2人のティンパニストのバトルでやっと全開させる。こういう解釈もあっていいと思うが私には狙いすぎに感じられた。2〜4番はダウスゴー/シアトルのほうがよかったな。ダウスゴーが全集にならなかったのは残念。DGの録音はどこかおかしい。ダイナミックレンジは広く鮮明なのだがどこか作り物じみて感じるのだ。最近のDGはみなこんな感じであり、私の嫌いなLSOライヴの音に似てきている。ギュンター・ヘルマンスのいたころのドイツ・グラモフォンとは名前は同じでも全く別会社になったとつくづく思う。
フォアグラ .
Posted Date:2022/12/21
ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団による演奏で収録されたCDです。 収録されているのはニールセンの交響曲第4番「不滅」と、ブラームスの交響曲第4番を収録しています。 ニールセンはバルビローリが残したこの作曲家の作品の唯一の曲と知られており、他にライヴ録音も残っています。 イギリス音楽もそうですが、北欧の音楽にも良い演奏を残したバルビローリだけあり、悪くは無いのですが、あまりイマイチピンとこない演奏です。 ブラームスは旧盤にあたり良くも悪くも端正で、普通。 録音は年代を考えるとかなりいい感じの復刻になっています。
レインボー .
Posted Date:2022/04/16
ローカルの楽団が、豪快に挑んだニールセン。所々洗練されてないアンサンブルが響くが、その分面白さは随一。何事も一生懸命が一番である。田舎臭さがあるが、楽しい。
silver .
Posted Date:2022/01/22
ニールセン没後100年に出たパーヴォ・ヤルヴィ、ギルバート、ストゥールゴールズらがいずれも気に入らず、バーンスタインの爪の垢でも煎じて飲めと書いたのだが、本命デンマーク人ダウスゴーを忘れていた。もう全然違う、2曲とも抜群の出来だ。切れ味鋭くニールセンの楽想に切り込み、爆発的な部分と牧歌的な部分の描き分けも見事。こういうニールセンが聴きたかったんだ。さらに録音最優秀、シアトル交響楽団も素晴らしい。アメリカでビッグ5なんて言われたのは昔の話、今地方オケとの実力差はほぼない。これは世界的な状況であり、おかげで有名オケの録音が出なくても全然気にならない。ダウスゴーのニールセンはまだ5番、6番が出ていないが、じっくり取り組むつもりなのかコロナのせいなのか。全集完結を望む。
フォアグラ .
Posted Date:2021/07/30
ニールセンの面白さを満喫できる全集、いつものヤルヴィ、壺を押さえた解釈も納得できくる。全集ではベストと思わせる。
ruri .
Posted Date:2021/03/15
ここに収められている作品は、野外劇場で上映される劇のためにニールセンが作曲した作品である。通常のオーケストラでなく、ウィンドオーケストラのために書かれているのはそのためであろう。吹奏楽だけということもあって、響きが貧弱になってしまうのは否めないが、コーラスやソリストのおかげである程度カバーはできているし、何よりも資料的価値が高い(すべて世界初録音だと思われる)ため、星4つ。
miklos .
Posted Date:2021/03/15
劇付随音楽はカール・ニールセンが生涯にわたって取り組んだジャンルの一つであり、作品も多いため、ある程度作風の変遷を追うことが可能であるのだが、交響曲と比べて取り上げられる機会が圧倒的に少ない。 これはそんな不運な境遇に置かれているニールセンの劇付随音楽を取り上げた貴重なディスクである。交響曲や協奏曲と比較するとオリジナリティには欠けるが、親しみやすい曲がそろっており、また交響曲や協奏曲からはなかなか見えてこないニールセンの国民楽派的な側面も理解することができる。デンマークでのキャリアの長いハンガリー人指揮者ヴェテと歌唱陣は、国際的な知名度こそないが、レヴェルは高い。
miklos .
Posted Date:2021/03/14
ニールセンの交響曲の魅力を余すことなく伝える名盤。 どの交響曲にも感動した。 また、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団がこれほど素晴らしいオーケストラだとは認識していなかったので、それにも驚いた。 そしてこれは数多いロジェストヴェンスキイの録音の中でもトップクラスにあたるだろう。 シャンドスの音質はとても綺麗。 ちなみにニールセンの交響曲の演奏時間はどれもたいてい35分位なのだが(第3番のみ40分を越える。)これはニールセンが演奏時間を計算して作曲したのだろうか。
ユローヂィヴィ .
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