Books

日本海軍400時間の証言 軍令部・参謀たちが語った敗戦 新潮文庫

Nhkスペシャル取材班

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101283739
ISBN 10 : 4101283737
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

開戦、特攻、戦犯裁判。「海軍反省会」席上での証言から、日本組織の問題点が浮かび上がる。

軍令部に在籍したかつての参謀を中心として戦後に開かれた「海軍反省会」。その録音が現存することが判明し、NHKスペシャルの企画はスタートした。発掘された元エリート軍人たちの赤裸々な発言が、開戦の真相、特攻作戦に至る道程、東京裁判の裏面史を浮かび上がらせる。やがて、彼らの姿は現代に生きる我々と重なってゆく。同名番組取材班6名による、渾身のノンフィクション。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • yoshida

    大東亜戦争を生き延びた海軍軍令部の参謀達は戦後に「海軍反省会」を作り、テーマを決め話し合った。期間は約10年。時間にして約400時間。公開は全員が鬼籍に入ってから。対米戦争の開戦責任や特攻隊等について話し合う。炙り出されるのは流れに逆らえず意見の具申が出来なかった無責任さだろう。対米戦争は勝てると思わなかったが、意見具申を出来なかった。その事について残念だったと語り、会の場は爆笑の渦になる。彼等は戦争による膨大な犠牲者に責任を感じていなかったのではないか。場の空気に流されるのは現代の日本でも課題と言える。

  • hiro

    平積みされていたこの本を思案して買ったが、読んでよかった。戦後、海軍の超エリート達が中心となって開かれていた海軍反省会。この反省会を録音したテープは、「海軍あって国家なし」という考えで戦争に突き進む様子、特攻という戦法を編み出し、上層部の過ちを部下に負わせる体質、そして捕虜の斬首、昭和13年に中国で行った虐殺事件など、海軍という組織を明らかにいる。しかし、今の日本人も、あの原発事故でさえ責任を取らず、また流れに流され「やましき沈黙」に陥ろうとしている。また誤った道を進むのは、御免だという思いを強くした。

  • Mumiu

    太平洋戦争の知り得なかった事実が見られる⁉︎と手に取った一冊。1980〜1991まで、海軍の当時のトップエリートたちが開いていた研究会。そこで語られた開戦、特攻、東京裁判。組織の中で個人はいかにあの時代に生きたか?戦争指導者だった人たちに心を寄せることで事実を伝えようとした取材班の仕事の凄さ。「まだ100年にも満たない、たった68年前、日本は世界で最も命を粗末にしていた国でした。」

  • ゐづる

    まさに適時な本。かの戦争では陸軍悪玉論が跋扈しており、海軍と言えば陸軍に引き摺られて止む無く開戦したと専ら言われています。かく言う私もそう思ってました。しかし現実には真珠湾に行ったのは海軍、特攻も海軍、そして東京裁判で高官が全員無罪になったのも海軍でした。よくよく考えると戦争の責任が全部陸軍にあるわけないのです。そして「やましき沈黙」。開戦や特攻が誤っていると分かっていても言えない。これはどこの組織でもあることですが、海軍の誰もできなかったし、自分がたとえそこにいてもできなかったでしょう。

  • AICHAN

    図書館本。海軍軍令部の参謀たちが戦後に海軍反省会を作り約10年間にわたって話し合った。この本は400時間に及ぶその貴重な記録をもとにしたもの。太平洋戦争は陸軍の強硬な主戦論に海軍が引っ張られて起きたという見方はどうも違うようだ。衝撃的な発言によると、昭和8年、海軍軍令部長だった伏見宮が軍備増強を可能にする法令を無理やり通そうとして海軍省を屈服させたという。ここから海軍は対米戦のためという名目で軍拡に入る。いよいよ日本が追い詰められたとき、対米戦のために軍拡したのだから開戦に賛成せざるを得なくなったのだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items