Nhkクローズアップ現代+取材班

Individuals/organizations Page

Books

アラフォー・クライシス 「不遇の世代」に迫る危機

Nhkクローズアップ現代+取材班

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103523512
ISBN 10 : 4103523514
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現在35〜44歳のアラフォー、いわゆる就職氷河期世代が未曾有の危機に直面している。給料が上がらない、昇進できない、非正規しか働き口がない、結婚する余裕もない。年金は期待できず、親の介護が始まれば共倒れ――。およそ1500万人、ただその世代に生まれたために、努力しても報われない世代の衝撃の実態を追う!

【目次】
はじめに
第1章 不遇の連鎖から抜け出せない 〜アラフォー・クライシス仕事編〜
▲衝撃……! 給与に“世代間格差”が発覚!?
▲報告書『新たな就職氷河期世代を生まないために』
▲高卒も、高専・短大卒も、大卒・大学院卒も……氷河期世代は軒並みダウン
▲「最初は計算間違いかと思った」玄田教授の告白
▲アラフォーの給与が落ち込む元凶は……
▲世代で異なる「就活の思い出」
▲正社員になりにくく、大企業には入りにくい……
▲なぜ正社員でも給与が伸び悩んだのか? 3つの理由
▲“不遇”のリアル〜数字やデータの奥にある、人生の物語を辿る〜
▲「就職氷河期」「ワーキングプア」「派遣切り」非正規の人たちが過ごした20年
●“非正規ループ”に入って抜け出せない(45歳・男性)
▲非正規は給料が一向にあがらない
▲抜け出せない“非正規ループ”
▲社会に出てからも試練が次々やってきた
●50社以上にエントリーも全滅。恐怖を感じた(46歳・女性)
●「非正規」が家族との関係を断ち切った(40歳・女性)
●自分は必要とされていないと感じた(37歳・女性)
▲「女性」×「非正規」×「独身」×「アラフォー」の“生きづらさ”
▲アラフォー非正規女性たちの苦しい胸の内
▲好景気でも「一般事務」の求人倍率は厳しい
●働きすぎてうつになった(45歳・女性)
▲「また氷河期の恨み言かよ」をこえて
▲氷河期がもたらした「男性稼ぎ主モデル」の崩壊
▲時代の変化に翻弄された世代
▲氷河期の教訓は働き方改革に通ず!?

第2章 経済力のある女性と結婚したい 〜アラフォー・クライシス結婚編〜
▲“流されていればどうにかなる”時代の終焉
▲「婚活」生みの親が語る“想定外”
▲自分がデータ化されて選別される
▲アラフォーの未婚化は「自己責任」なのか?
▲「収入の高い男性」「若い女性」を求める根強い意識
●親世代のようには行かない結婚(43歳・女性)
▲非正規だと、結婚したり、子どもをもてる確率が下がる
●女性に経済力を求めてしまう(39歳・男性)
▲男性も女性に経済力を求める時代に
▲増加する経済力依存男子
●夫も生活が不安定。子どもはあきらめた(41歳・女性)
●子どもは欲しいが、育てられるか不安(39歳・男性)
●恋愛感情なし。生きるために結婚した(45歳・女性)
▲最も“結婚していなかった”アラフォー世代

第3章 他人事ではない「7040問題」 〜アラフォー・クライシス家族編(介護・きょうだい)〜
▲“自立しない息子”が不満で刺してしまった父親
▲アラフォー未婚者で増える「親と同居」
●“パラサイト・シングル”の20年後(44歳・女性)
▲「7040問題」親子共倒れの危機
●母親と姉の介護で将来が見えない(38歳・女性)
▲「きょうだいリスク」とは何か?
●アルバイト4つ掛け持ち。きょうだい共倒れのリスク(46歳・男性)
●きょうだいを簡単に切り捨てられたら楽なんですけど……(41歳・女性)
第4章 「何の対策もしなかった社会を恨みます」 〜アラフォー・クライシス反響編〜
▲番組宛てに寄せられたアラフォー世代からの声
▲忘れられない手紙「情けないですが、『誰か助けてほしい』」

第5章 「希望」は“与えられるもの”ではなく“作るもの” 〜アラフォー・クライシス救済・対策編〜
▲アラフォー世代は生涯“貧困”が宿命づけられている
▲第3次ベビーブームを起こせなかった
▲「頑張っている人が正社員」という認識を改めてほしい
▲年金未加入の氷河期世代は「無年金予備軍」!?
▲「受援力」と「防貧」
▲国の問題意識はどうなのか
●新たに始まったアラフォー世代への救済策
▲44歳までの利用者を対象としている10か所のサポステ
●東京しごと塾の取り組み。アラフォーに特化した就職支援
▲1日5000円の就活支援金
▲企業担当者を前にしての発表
●アルバイトでは得られない貴重な経験を積めた(37歳・男性)
●40歳でかなった初めての「正社員」(40歳・女性)
●ひきこもり女子会〈女性限定のひきこもり当事者会〉
▲表面化しなかった女性のひきこもり
▲アラフォーひきこもり女性特有の生きづらさとは
●ひきこもり支援「トカネット」
●中年世代の婚活成約率を高めた「AI婚活」
▲“生きる希望”をどう育むか
▲ウィーク・タイズ「ゆるいつながり」
▲最後に……『就職戦線異状なし』!?

おわりに
●参考文献・資料

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • おかむら

    社会に出るとき非正規雇用にならざるを得なかった氷河期世代が、今40歳前後になっても貧困の不安から逃れられない現状クロ現取材班がルポ。その前の「流されてればどうにかなった世代」とその後の不景気に慣れてて共働きが当然の世代との合間の不遇さ、特に取材された女性たちは、結婚して子供できたら家庭に入る価値観が現実と合わなくなっていく状況に本人も親も周りも気付かなかった不遇がひしひしと。

  • よっち

    NHKクローズアップ現代+「アラフォークライシス」取材班が氷河期世代の実態を仕事・結婚・介護など様々な角度から当事者たちへの取材を行い明らかにした一冊。就職期に大きな時代の変化や不況に直面し、当時の時代の意識と社会の現実が大きくかけ離れていた状況に初めてさらされた世代。当事者たちの声は他人事ではなくて、根深く自己責任というほど単純なものでもなくて、様々なリスクを内包する状況をこれからどうすべきか、様々な取り組んでいる事例も紹介されていましたが「受援力」「防貧」という意識も重要なことなのかもしれないですね。

  • 1.3manen

    危機的な世代のやや前の世代になる小生ではあるが、70年代生まれであるので、それほど大差ない。挑戦を許さない、失敗に自己責任を言うだけの、堅苦しい日本社会の典型がアラフォー問題と思われた。2018年に40歳ではなく、46歳であった私は、まだ派遣切りには遭っていない(45頁の図式)。だが、水月昭道氏の光文社新書などを想起しても、高学歴ワープア問題の当事者であり続けている。今は、個人事業主、派遣社員、どっちやねん? のグレーな身分であるが。改めて竹中平蔵は許せない。

  • hatayan

    ‘74年から’83年生まれ、現在壮年期を迎えるアラフォー世代に迫る危機を当事者へのインタビューを交えながら解説。 就職氷河期に直面したアラフォー世代は他の世代に比べると月収が低く、結婚や子育てに困難が伴う。自己肯定感に乏しく、失敗を自己責任に帰す傾向が強い。そのため支援を受けられずに孤立、近い将来社会保障費を押し上げる可能性がある。 誰が社会からこぼれ落ちるか予想することなどできない。偶然が積み重なって不運を背負ったアラフォー世代は、後の世代に働き方改革につながる貴重な教訓を残したとさえ言えるのです。

  • 1999年〜2000年にかけて就職活動した、超氷河期世代です。20代前半だった当時は、自分たちがそんな不遇の世代だという自覚もあまりなかったし、それがどういうことを意味するのかも分かっていませんでした。理由も分からずただただ、就職先がなくて右往左往していた記憶があります。近年この世代が注目されるようになり、やっとそういうことだったのかと腑に落ちた気がします。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items