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逃げる男

Natsume Ono

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784778321390
ISBN 10 : 4778321391
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2011
Japan

Customer Reviews

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大人の童話作品。 空想の中にある現実。

投稿日:2012/02/08 (水)

大人の童話作品。 空想の中にある現実。

toft さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 真っ黒な装丁に思わずハッとさせられた。漆黒の森に棲むと言い伝えられている熊の話。昼間は熊だが夜になると人になる・・そんなお伽話が展開されるだけなのかと思ったら大間違い。やっぱりオノさんの作品は思想的で深かった。逃げているのは男だけじゃなく、そして何から逃げているのかは、さらっと読んだだけではわからないだろう。いつもながら無言のままの絵と絵の間で魅せる空気感と感情の機微。他の作品とどこかで繋がりそうだけど、スピンオフは期待できそうにないのかな。熊と出逢ったあの女の子は、なりたいものになれたんだろうか・・

  • エンブレムT

    「オノ・ナツメさんがホラー描いたら絶対恐いだろうな」と以前から思っていた私。この雰囲気たっぷりの表紙を見ただけで心拍数が跳ね上がり、その思いは確信に変わりました!いや、この作品、ホラーじゃないんですけどね(笑)・・・子供にしか見ることのできない“森のクマ”の伝承に絡め、一人の男の生き方が語られています。仄暗い森の中に隠された真実。・・・『男は何から逃げているのか?』・・・必要最小限にまで削ぎ落とされた言葉と、雄弁に語りかけてくる瞳によって見えてくるもの。・・・静かで、それでいてとても印象的な物語でした。

  • exsoy

    逃げるという選択肢。どんなことになっても、それが自分の選択ならば。

  • 呉藍

    すべてを知っているかのようなクマの存在感がすごいですよ。ちゃんと表情がある。人間臭い。人名は出ない。でも人物の背景が不思議としっかり見える。オノさんは“読む”作家ではなく“読ませる”力があるなあ。逃げてもいい、最後に向き合うことが出来るなら――って感じでしょうか。一歩でも進みたいこの頃。

  • 那智@灯れ松明の火

    相変わらずこの方は洒落た漫画を描くなあ。ジーンとくる。心にじわじわ染み込んでくるみたいな感じ。静かな中にびちゃびちゃ染みてくる。勿論くまは何も語らないんだけど、そういう存在から与えられるものってあるよね。ナツメさんの漫画大好きなんだけど、私は何か本質を掴めていない気がする。だから追いかけたくなるのかも。いつまでも追いかけっこだ。それにしても読み始めは『寓話』だと感じたが、果たしてこれは『寓話』なのか?それとも此すらが「逃げてる」の?帯なんて何も書かなくていい!(笑)

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