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狐花 葉不見冥府路行

Natsuhiko Kyogoku

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041152096
ISBN 10 : 4041152097
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

時は江戸。作事奉行・上月監物の屋敷の奥女中・お葉は、度々現れる男に畏れ慄き、死病に憑かれたように伏せっていた。彼岸花を深紅に染め付けた着物を纏い、身も凍るほど美しい顔のその男・萩之介は、"この世に居るはずのない男"だった――。

この騒動を知った監物は、過去の悪事と何か関りがあるのではと警戒する。いくつもの謎をはらむ幽霊事件を解き明かすべく、"憑き物落とし"を行う武蔵晴明神社の宮守・中禪寺洲齋が監物の屋敷に招かれる。

謎に秘された哀しき真実とは? 
歌舞伎の舞台化のために書き下ろされた、長編ミステリ。

【著者紹介】
京極夏彦 : 1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞、『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、『後巷説百物語』で第130回直木賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞、『遠野物語remix』「えほん遠野物語」シリーズなどにより平成28年遠野文化賞、『遠巷説百物語』で第56回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    京極 夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、歌舞伎の舞台化のために書き下ろされたとのこと、この8月に上演されています。 https://www.kabuki-bito.jp/news/9051 https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g322404000289/

  • Richard Thornburg

    感想:★★★★★  「京極夏彦×歌舞伎 新作書き下ろし」と帯に書いてありましたが、百鬼夜行シリーズなどと比較すれば歯切れもテンポもよくてスピード感のある印象です。  彼岸花の呼び名をいろいろと挙げながら、その呼び名をテーマにして事件が進行していく感じです。  9篇に区切られているのですが、人死にはわんさか出てくるし、悲しかったり切なかったりする侘び寂び感も満載です。  ラストの落としどころで「そうきましたか!」ってところがあるんですが、そこは読んでからのお楽しみってことで。  オススメの一冊です。

  • ちょろこ

    歌舞伎ミステリの一冊。いつもの憑き物落としミステリががっつりくるディナーだとしたら、こちらはランチのようにお手軽に楽しめる、歌舞伎演目のために描かれた作品。舞台は江戸のお屋敷。死んだはずの男が彼岸花の着物を纏い現れたというお屋敷幽霊騒動を中禪寺洲齋が解き明かすストーリー。死人花、地獄花…彼岸花の別名にマッチした展開で怖さと謎がどんどん目の前に差し出されていく感覚で一気に読めた。謎の解け方はシンプルかつ驚き感もあるのがいい。対して絡みあう縁が複雑に色濃く読ませてくれた。歌舞伎で観たい幕開けと幕閉じも印象的。

  • Tanaka9999

    2024年発行、KADOKAWAの単行本。数冊前に宮部みゆきの「曼殊沙華」を読んでいて同じ花をタイトルにした作品。これは歌舞伎の原作として書き下ろされたもののはずだ。歌舞伎の原作でも怪奇は最初だけで後になればなるほどちゃんとした説明がなされていく。しかし狂気な人物と探偵(的)人物の対峙で終わり結局だれも救いがない、いや悪役が落ちることが周囲の人物の救いなのか。もしかしたら周囲の人物皆殺し、というのは歌舞伎を意識した筋立てなのかもしれない。

  • のぶさん

    京極夏彦氏が歌舞伎のために書き下ろした作品。京極さんの作品と言えば、分厚いというのがセオリーだが、これはイッキ読み出来た。 百鬼夜行シリーズの中禅寺秋彦の祖先であろう人物、中禅寺洲齋が憑き物落としに挑む。江戸時代、作事奉行の上月監物は過去に数々の悪行を働き、地位と財を得たが、娘の前に現れた美しい男・萩之介にまつわる怪しい出来事に警戒し、中禅寺洲齋を屋敷に招く。彼岸花を深紅に染め付けた着物を纏った萩之介の正体は…? 萩之介、監物の娘・雪乃、そして中禅寺洲齋の悲しい過去も明らかになる。京極氏の真骨頂だ。

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