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嗤う伊右衛門

Natsuhiko Kyogoku

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120058479
ISBN 10 : 4120058476
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

幽晦との境界が――破れている。
内部の薄明が昏黒に洩れている。
ならばそこから夜が染みて来る。
生まれてこのかた笑ったこともない生真面目な浪人、伊右衛門。疱瘡を病み顔崩れても凛として正しさを失わない女、岩――四谷怪談を江戸の闇に花開く極限の愛の物語へと昇華させた第25回泉鏡花文学賞受賞作。「巷説百物語」シリーズ・御行の又市の物語はここから始まった。
〈解説〉高田衛
〈対談〉高田衛×京極夏彦「生きている怪談」

【著者紹介】
京極夏彦 : 1963年生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で第四九回日本推理作家協会賞(長編部門)、97年『嗤う伊右衛門』で第二五回泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で第一六回山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で第一三〇回直木三十五賞、11年『西巷説百物語』で第二四回柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で第五六回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • APIRU

    27年の星霜を経て、新たな粧いを果たした京極版『四谷怪談』。内容は言うに及ばず、装丁がとても素敵な一冊になっています。もともと文庫で愛読してはいましたが、判型やフォントや紙色の違い、あるいはルビの有無などによって、ストーリーは変わっていないのに、読み味が微妙に変わってくるもので、その感じ方の違いが新鮮であり面白い読書体験でした。そしてこの他の追随を許さない筆致によって綴られる群像劇は、ひたすらに業が深く、醜く哀しく、それでいてあまりにも美しいのでした。これぞ京極小説の絶巓であると快哉を叫びたくなるのです。

  • カツ

    久しぶりの再読。「四谷怪談」とそのネタ本を基にした妖しくも哀しいラブストーリーとでも言えばいいのか。すっかり忘れてたけど又市はこの本が初登場だったのね。生母との再会と悲しい別れが語られていたのが感慨深い。お岩さんの名前の由来は磐長媛からだったのか。なるほどねぇ。京極夏彦の凄さを再認識できた一冊でした。

  • Masa

    京極夏彦さん好きだけどこれは読んでなかったのですが、新装版が出ていたので読みました。相変わらず昔の文体なのに読みやすくて面白く、京極夏彦の代表作といえるのではないでしょうか。

  • 多磨美清

    これが本当の「怪談」と実感しました。難しいが、じわじわきて、えもいわれぬ読みごたえを感じました。

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