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羊と鋼の森

Natsu Miyashita

User Review :4.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163902944
ISBN 10 : 4163902945
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan

Content Description

2016年 本屋大賞 大賞受賞!

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

【著者紹介】
宮下奈都 : 1967年福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒。2004年、「静かな雨」が文學界新人賞佳作に入選、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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学校のピアノの調律を偶然見た少年が、調律...

投稿日:2021/04/18 (日)

学校のピアノの調律を偶然見た少年が、調律師になり、成長していく物語。純粋な主人公は、素晴らしい調律師を目指すが、なかなかその正解が見つからず、先輩や顧客とのやり取りを通して、藻掻いていく。 しかし、焦らずにこつこつとやることだと教えられ、途方もなく遠いその境地を目指す決意は読む者にも尊く伝わる。映画の方も是非ご覧頂きたい。

Kooさん さん | 東京都 | 不明

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さらりと乾いた文章で、ひとりの調律師が成...

投稿日:2018/12/12 (水)

さらりと乾いた文章で、ひとりの調律師が成長していく様子を描く、静かな作品。 ピアノの音、ピアノがつむぎだす音楽、その音楽が人に与えるもの、音色から感じる景色。静かな文の中から豊かな音と景色が生まれてくるようで、思わず久しぶりにピアノを弾いてみた。 読んでしまったら、ピアノを弾かずにはいられなくなる、一音一音がいとおしくなる。

yupi さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    図書館の予約に大幅に出遅れてようやく読めました!宮下奈都、初読です。冒頭からショパンのピアノの旋律が聞こえて来そうな素敵な小説です。変わったタイトルだと思っていたら「羊と鋼の森」はピアノのメタファーでした。調律師としての成長譚とプロフェッショナル仕事の流儀が、相俟って軽やかなハーモニーを奏でています。こうやって自らの天職を見つけられる人は、幸せなんでしょうネ。本屋大賞に相応しい芳醇な一冊でした。

  • 風眠

    「美しい音」そう表現するとき、その「美しい」には、どんな主観、感性、感覚が入っているのだろう。水がサラサラと流れるように、森の木の実がほとほとと落ちるように、星がキリリと瞬くように、冷蔵庫がブーンと鳴りだすように、音は、この世界にあふれている。ピアノの調律を初めて見た少年が、調律師となり、羊と鋼の森へと分け入っていく。美しい音を探して努力する調律師の真摯な姿勢が、品よく静謐な筆致で描かれている。打ち込めるものがあること、一生懸命になること、そういうものを与えられるということは、とても幸せなのだと思った。

  • zero1

    見えないものを見、聴けない音を聴く。それが芸術か。無音の世界かと思われた小説。その中にあって文章で音を表現する困難さを克服した秀作。生命を吹き込まれた文章が生きており、素晴らしい。高校時代、ピアノ調律の世界に魅せられた外村。専門学校を経て楽器店に就職。イメージを具現化することに悩み、必死に学びつつ成長する姿を描く。演奏者と調律の関係。挑戦する意味。北の大地の寒さでさえ、私には伝わっていた。欠点は、外村がサラサラしているところ。直木賞とのW受賞はならなかったが16年本屋大賞は妥当。読む価値あり!

  • しんごろ

    若きピアノの調律師さんの成長物語!鮮明に景色が浮かび、調律する姿も浮かびながら、静かにただ静かに物語が進み、ラストは静かにひきこまれて、気づいたらほっこりして読み終えてました。とにかく、この物語は『静か』という言葉がはまりますね。外村君の頑張ってる姿に、『初心忘るべからず』の気持ちで仕事を頑張りたいと思いました。

  • 抹茶モナカ

    本屋大賞受賞作。ピアノの調律師の主人公の成長を描く青春小説。ピアノの調律は、コツコツと積み重なる事、という話に、自分も趣味に、仕事に、何かをコツコツ積み重なたくなった。静かな小説で、温かくて、良かった。読みやすく、時々、流れで読んでいて、ふと読み飛ばしてしまう感じもあって、そこは先を急ぐ癖のある読者としての僕の問題なんでしょうね。そんな読書体験。

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