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ISBN 10 : 4759820108
Content Description
人間の体には驚異的な複雑性や無数の細胞が備わっている一方で、多くの欠点が残されたまま進化している点を指摘する本。具体的には、網膜は後方を向いている、尻尾の痕跡が残されたままになっている、手首の骨の数が多すぎる、リンパ節自体は人体の健康維持に何の役にも立っていない、脳は人間の意識をだましたり偏見をもたらす傾向がある、人間は他の動物と異なり自分で必要なビタミンや栄養素を作り出すことができないなど。精巧で緻密な神秘性が強調されることの多い人体だが、その進化は実は突然変異によるマイナーチェンジを修正しながら行われてきた。本書では人体が完成とは程遠いままになっている事実を明らかにする。
目次
まえがき:母なる自然の大失態を見てみよう
一 無意味な骨とその他の解剖学的な不具合
(網膜が目の後ろ側にあるわけ、鼻水の排水口が鼻の「てっぺん」にあるわけ、膝が悪くなるわけ、椎間板の間の軟骨がいとも簡単にずれるわけ、などなど)
二 貧しい食生活
(私たちがビタミンCやビタミンBを食事から採らなければならないわけ、子供や妊婦の多くが貧血気味なわけ、人類がすぐにカルシウム不足に陥るわけ、などなど)
三 ゲノムのなかのガラクタ
(ヒトが、機能している遺伝子とほぼ同じくらい多くの壊れた機能していない遺伝子も持っているわけ。DNAが過去に感染した何百万ものウイルスの死骸を保持しているわけ。DNAの奇妙な自己複製箇所がゲノムの一〇パーセント以上を占めるわけ。などなど)
四 子作りが下手なホモ・サピエンス
(ほかの動物とは違って女性の排卵時期と妊娠のタイミングが外見からわかりにくいわけ。ヒトの精子が左に曲がれないわけ。すべての霊長類のなかで、ヒトがもっとも受胎率が低く、乳児と母親の死亡率が高いわけ。ヒトの赤ちゃんが未熟なうちに生まれなければならないわけ、などなど。)
五 なぜ神は医者を創造したのか?
(ヒトの免疫系が自分の身体をやたらと攻撃するわけ、発生時のエラーが血流に大打撃をもたらしうるわけ、ガンが避けられないわけ、などなど。)
六 だまされやすいカモ
(ヒトの脳がほんの小さな数しか把握できないわけ。僕らが目の錯覚(錯視)で簡単にだまされてしまうわけ。考えや行動、記憶に間違いがよく起こるわけ。少年が愚かなことをするのは進化が原因という話、などなど)
エピローグ:人類の未来
【著者紹介】
ネイサン・レンツ : ニューヨーク市立大学ジョン・ジェイ・カレッジ教授。生物学を教える。科学の専門家として、全国メディアに出演している。ニューヨーク、クィーンズ在住
久保美代子 : 翻訳家。大阪外国語大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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へくとぱすかる
読了日:2020/07/09
たまきら
読了日:2020/04/11
タナカ電子出版
読了日:2020/01/21
tom
読了日:2020/08/01
りらこ
読了日:2019/09/16
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