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皇帝フリードリッヒ二世の生涯下

Nanami Siono

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103096382
ISBN 10 : 4103096381
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan

Content Description

この人を見よ! その生と死とともに、中世が、壮絶に、終わる――!


構想45年、ユリウス・カエサル、チェーザレ・ボルジアに続いて塩野七生が生涯を描き尽くした桁違いの傑作評伝が完成! 神聖ローマ帝国とシチリア王国に君臨し、破門を武器に追い落としを図るローマ法王と徹底抗戦。ルネサンスを先駆けて政教分離国家を樹立した、衝突と摩擦を恐れず自己の信念を生き切った男。その烈しい生涯を目撃せよ。


神聖ローマ帝国とシチリア王国に君臨し、交戦なしに聖地イェルサレムを再復。自国には憲法を発布して政教分離の法治国家を樹立した不世出の指導者フリードリッヒ二世。構想四十五年、カエサル、チェーザレに続いて塩野七生がその生涯を描き尽くした傑作評伝。


【目次】
第7章 すべては大帝コンスタンティヌスから始まる
皇帝と「コムーネ」/ブレッシア攻防/交響楽の指揮者に似て/破門(三度目)/メロリアの海戦/「コンスタンティヌス大帝の寄進書」/「聖ペテロの資産」/追いつめる
間奏曲(intermezzo)
女たち/子供たち/協力者たち/幹部候補生/友人たち/「メルフィ憲章」/「カステル・デル・モンテ」/「鷹狩りの書」/イタリア語の誕生/同時代の“メディア”の評価


第8章 激突再開
法王インノケンティウス四世/法王逃げる/リヨン入り/異端裁判/リヨン公会議/「リヨン」以後/法王の「長い手」/陰謀/「獲物目がけて襲いかかる鷹」/再構築/ヴィクトリア焼失/ピエール・デッラ・ヴィーニャ/エンツォ捕わる/最後の一年/最後の鷹狩り/遺言/死
第9章 その後
不安/法王たちの執念/コンラッドの死/シチリア王マンフレディ/仏王の変心/王弟シャルル/マンフレディの死/「シチリアの晩鐘」/終焉の地
年表
参考文献
図版出典一覧


塩野七生 シオノ・ナナミ
1937年7月、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、1963年から1968年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくみ、一年に一作のペースで執筆。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2001年、『塩野七生ルネサンス著作集』全7巻を刊行。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2006年、「ローマ人の物語」第XV巻を刊行し、同シリーズ完結。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年に『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊が完結。2013年末、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。




【著者紹介】
塩野七生 : 1937年7月7日、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    世界の脅威に相応しい姿が描かれていると思いました。ローマ法王からの度重なる破門にあい、人生後半は教皇との対立だと言えるでしょう。叙任権戦争であり、キリスト教対法治国家が具現化されています。「皇帝のものは皇帝に。神のものは神に」という信念を貫き、宗教界とは一線を画して俗世を統べようと徹し抜いた男性像というのが流石ですね。時代に真っ向から立ち向かっている、流れに抗っている生き方を見ていると中世はそれだけ宗教の支配下にあったことが伺えます。死後も描かれているので枝葉のようにその後の歴史を知れたのも良かったです。

  • 星落秋風五丈原

    生まれた時から過酷な環境に生まれながらも、強い自立心と意思の力で望むところを成し遂げてきた皇帝。しかし彼の目指した法治国家にはならず、彼一代のカリスマ性で成り立っていた王国は、彼の死後瞬く間に滅びる。まさに生ききった生涯であり、その死後はともかく生前は満足のいくものだったのではないだろうか。

  • Panzer Leader

    先進的過ぎたフリードリッヒ2世の偉大なる業績も本人の死と共に櫛の歯が抜けるように崩壊していく。しかし勝利したと思われた法王派にも後年因果応報の意趣返しが待っていた...ルネサンスへの道を切り開いた偉大な皇帝の生涯を満足感・切ない思いと共に読み終えることができた。

  • ジュール リブレ

    読み始めれば早いもので、あっという間に読了しました。中世ルネサンスを前に、法王と皇帝との激闘が繰り広げられたところ。魔女狩りにつながる異端裁判所の仕組みとか、なるほど、と思わされた。フリードリッヒ二世、幸せな人生だったのだろうか。

  • みか

    「世界の脅威」とはなんとも空恐ろしい二つ名でしょう。でも敵対しなければ「自分の脅威」どころか、これほど信頼できる相手もいません。下巻を読み終わった時点ですっかりフリードリヒファンになってしまいました。序盤は若干バチカンの主に遠慮があった感がありますが、ラストはぼろくそですね。気持ちいいくらいです。皇帝の女性遍歴に関する記述もちょこっとありましたが、この辺を掘り下げてもらえたらきっと面白いかも。

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