Books

ヴェネツィア物語 とんぼの本

Nanami Siono

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106022319
ISBN 10 : 4106022311
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

長編『海の都の物語』で一千年にわたる共和国の興亡を描き尽くした塩野七生が、いま新たに「海の都」への想いを語り、かつてこの街が築きあげた国家と芸術家との“幸福なる関係”を解き明かす。さらに、中世からルネサンスを経てバロック期に至る豊饒な美の遺産を、美術史家・宮下規久朗が案内。水と光の織りなす比類のない景観、独自の発展を見せる建築空間。ベッリーニに始まり、ティツィアーノを頂点とする“ヴェネツィア派”の巨匠たちが手がけた天井画・壁画・祭壇画との調和を、心ゆくまで堪能したい。水上の迷宮ヴェネツィアに、歴史・美術・建築からアプローチする至福の一冊。

目次 : 「海の都」の美を歩く/ ヴェネツィア美術案内/ 第1章 ラグーナの暁光―ビザンツからゴシックへ 15世紀前半まで/ 第2章 遅咲きのルネサンス―ベッリーニの絢爛、カルパッチョの物語 14〜16世紀初頭/ 第3章 ティツィアーノの世紀―巨匠たちが彩る黄金時代 16世紀/ 第4章 バロックの黄昏―最後の光芒ティエポロ 16〜17世紀

【著者紹介】
塩野七生 : 作家。1937年東京都生れ。学習院大学文学部哲学科卒業。1963年から68年までイタリアに遊学。68年、最初の作品「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。70年、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により毎日出版文化賞。同年よりイタリアに居住。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年よりローマ帝国の興亡を描く大作『ローマ人の物語』に取りくみ、年に1作のペースで執筆。93年、『ローマ人の物語』により新潮学芸賞

宮下規久朗 : 美術史家。神戸大学大学院人文学研究科准教授。1963年愛知県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修了。2005年、『カラヴァッジョ聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)によりサントリー学芸賞および地中海学会ヘレンド賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア

    タイトルは『ヴェネツィア物語』だが、実質的には「ヴェネツィア美術案内」といった内容。前半は塩野七生のエッセイ。スルタン・マホメット2世のもとにベッリーニを送り込んだように、「外交の武器」としての絵画、また現代では観光の核としての屈指の美術都市ヴェネツィアを語る。後半は宮下規久朗によって、やや体系的にヴェネツィア美術史が語られている。しかしヴェネツィアは、海運王国としての地位をオランダやイギリスに奪われた18世紀以降でさえ、「優雅なる衰退」などと、まことにどこまでも艶麗なのである。

  • miww

    アドリア海のラグーナに浮かぶ118の小さな島からなるかつての都市国家ヴェネチアは西洋美術の中心であったイタリアにおいてローマ、フィレンツェと並ぶ美術の都であった。オリエンタルな外観のサン・マルコ聖堂、政治の中枢であったドゥカーレ宮殿などの建築物や多くの美術品やその歴史が解説されている。ティツィアーノの「受胎告知」、ヴェロネーゼの「レヴィ家の晩餐」などの絵画をはじめ建築物、彫刻の写真がとても美しい。

  • キムチ27

    行きたいと思いつつも、その想いが更にいや増すこの一冊。塩野先生が監修に当たっている事もあり、随所にちりばめられている世界は「ローマ人の世界」 お腹一杯になって、ごちそうさまです。街が、国があげての経済的芸術的プッシュとそのエネルギーが光のきらめき(ステンドグラスの多用もあろうが)となって幾増倍にも伝わってくる。王侯貴族が天に手をかざし、下々は天にひれ伏し、商工業者は金にひれ伏し・・一人神職者らが傲岸不遜に啓示を垂れた。絵画と建築物がが現わす世界を満喫できた。

  • くみ

    貿易で繁栄していたヴェネツィア。その華麗さがぎゅっと詰まった一冊です。「ヴェネツィアは色彩」と作中で何度も触れられてますが、本当に鮮やか!教会もそれを彩る宗教画も豪華絢爛で当時のヴェネツィアの繁栄が想像できます。そして塩野さんのエッセイが本当に塩野さんらしくて粋でした。今年は塩野七生さんを結構読みましたが、また読んでいきたいです。

  • Nat

    8月初旬にフィレンツェ・ヴェネツィア旅行に行きもっと歴史を知りたい欲求に取り憑かれました。ヴェネツィア、凄くよかったけど、予備知識がなさすぎでした。旅行の余韻に浸るためと、またいつか行く日のために読みました。あれもこれも見てないと再認識。また行く日のために、頑張って働くことを決意!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items