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獣の奏者完結セット(全5巻セット)

Nahoko Uehashi

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784069392702
ISBN 10 : 406939270X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2012
Japan

Content Description

圧倒的なスケールで描く人と獣という永遠の他者どうしの物語


1 闘蛇編
獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることに……。


2 王獣編
傷ついた王獣の子、リランを救いたい一心で、王獣を操る術を見つけてしまったエリンに、学舎の人々は驚愕する。しかし、王獣は「けっして馴らしてはいけない獣」であった。その理由を、エリンはやがて、身をもって知ることになる……。王国の命運をかけた争いに巻きこまれていくエリン。――人と獣との間にかけられた橋が導く、絶望と希望とは?


3 探求編
あの<降臨の野>での奇跡から11年後――。ある闘蛇村で突然<牙>の大量死が起こる。大公にその原因を探るよう命じられたエリンは、<牙>の死の真相を探るうちに、歴史の闇に埋もれていた、驚くべき事実に行きあたる。最古の闘蛇村に連綿と伝えられてきた、遠き民の血筋。王祖ジェと闘蛇との思いがけぬつながり。そして、母ソヨンの死に秘められていた思い。みずからも母となったエリンは、すべてを知ったとき、母とは別の道を歩みはじめる……。


4 完結編
王獣たちを武器に変えるために、ひたすら訓練をくりかえすエリン。――けっしてすまいと思っていたすべてを、エリンは自らの意志で行なっていく。はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐって、激化していくラーザとの戦の中で、王獣たちを解き放ち、夫と息子と穏やかに暮したいと願う、エリンの思いは叶うのか。王獣が天に舞い、闘蛇が地をおおい、<災い>が、ついにその正体を明かすとき、物語は大いなる結末を迎える。


外伝 刹那
エリンの同棲……、エサルの恋……、
――空白の11年間がとうとうあきらかに!


イアルとエリンの同棲時代が書かれる「刹那」
エサルが若かりし頃を思い返す「秘め事」
息子ジェシの成長をかいまみる「はじめての…」 の3編を収録


ずっと心の中にあったエリンとイアル、エサルの人生――彼女らが人として生きてきた日々――を書き残したいという思いに突き動かされて書いた物語集です。「刹那」はイアルの語り、「秘め事」はエサルの語りという、私にとっては珍しい書き方を試みました。楽しんでいただければ幸いです。――上橋菜穂子

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壮大なファンタジーです。「鹿の王」と同じ...

投稿日:2021/06/23 (水)

壮大なファンタジーです。「鹿の王」と同じく、大人でも難しいテーマです。文化人類学者でもある作者ならではの説得力。主人公が少女から大人になり母になるまでシリーズが続きます。赤毛のアンシリーズももそうですね。お子さんから大人までたくさんの人に読んで欲しいです。

ヒデヨシ さん | 奈良県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Kuppa

    壮大で完璧な物語。そこは王獣と闘蛇と人が住む世界。主人公のエリンは、波乱に満ちた人生を送りつつ、命を賭して、国の成り立ちの秘密に繋がる王獣の生態を解き明かしていく。人の生き様について深く考え、よく知っている著者だからこそ描ける物語だと思う。全編を通して、エリンの強さや迷い、決意、家族や王獣への思いを感じながら一気に読み進め、気づいたらあっという間に読了。大人になってもこういう深みのあるフィクションは大好き。

  • えな

    再読。後半はいくつかのシーンを断片的に覚えていただけだったようでかなり新鮮に読めた。そうか、そういう展開だったか。上橋作品は折に触れ読み直ししたいなと改めて。というわけで精霊の守人シリーズも読み直しますかね。

  • みーこ

    ★★★★★ 再読です。

  • まこと

    最後が泣けました

  • ふらみんご

    1巻から、完結編、そして外伝までを一気に読みました。 エリンが、少女から、女性へ、そして母へと成長していく姿を、丁寧に描き出している。 人と獣の間には、大きな隔たりがある。 でも、その溝を、相手をもっと知ろう、もっと理解しようという気持ちで、その距離を縮めていった。 なぜそう在るのかを解き明かすには、人の一生は短すぎる。 しかし、エリンが灯した松明は、これから先、永遠に続いていく。 そうなることによって、その謎は、徐々に解き明かされていくことでしょう。

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