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<なつかしの日日>
五代将軍徳川綱吉の時代。太平の世の中で、町人文化が花開こうとする一方、武士の生き方は変わろうとしていた。戦を生業とする時代は過ぎ、武士とはどうあるべきか、誰もが新たな道を探さなければならなかった。元禄14年(1701年)3月14日、播州赤穂藩主・浅野内匠頭は勅使饗応役の任にあったが、江戸城松の廊下にて吉良上野介に刃傷および、その日のうちに切腹の裁きが下った。
<迷い道>
浅野内匠頭の刃傷事件により浅野家には領地没収の裁きが下った。篭城か開城か、浅野の家臣は揺れたが、筆頭家老・大石内蔵助は浅野家の再興とお咎めなしとなっている吉良上野介への処分を幕府に嘆願し、開城を決めた。亡き主君の仇討ちを狙う者、塩の商いに未来を賭ける者、家臣たちはそれぞれの道を進み始めるが、大石の浅野家再興と吉良処分の願いはついに断たれ、無念の大石は仇討ちの決意を次第に固めてゆく。
<伝説へ向かって>
亡き主君の無念を晴らすため仇討ちを決意した大石内蔵助以下浅野の浪士たちは、江戸市中に用心に用心を重ねて潜み、吉良家討ち入りの準備を進め、その機会を狙っていた。元禄15年12月14日、松の廊下から1年10か月の運命のその日は朝から雪であった。
―元禄の世に一石を投じた赤穂浪士事件。様々な群像が織り成す人間模様が、時代を超えて胸を打つ。
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